出版社内容情報
箱マニア、必見!大名が花見をする時の弁当箱に始まり、化粧道具箱や算盤付の硯箱、携帯型の蓄音機、手提げ煙草盆にステレオビュアー、紙製フィルム映写機などなど、ユニークなアンティークの箱をオールカラー写真でご紹介。
弁当・化粧・墨硯・文具・娯楽・光学・科学・医薬の全8章で、高級品ではなく、日用品として使用されたそれぞれの分野に纏わるアンティーク箱を100点収録しています。
どれも小さな箱ながら様々な仕掛けが施され、様々な道具が綺麗に収まるように考え抜かれており、職人たちの拘りから生まれるアイデアは無限大。
さながら、箱の中に広がる小宇宙ともいえる、先人たちの技術の粋をご覧ください。
高橋善丸[タカハシヨシマル]
著・文・その他
目次
第1章 弁当
第2章 化粧
第3章 墨碩
第4章 文具
第5章 娯楽
第6章 光学
第7章 科学
第8章 医薬
著者等紹介
高橋善丸[タカハシヨシマル]
グラフィックデザイナー。大阪芸術大学教授。株式会社広告丸主宰。日本グラフィックデザイナー協会、日本タイポグラフィ協会、東京タイプディレクターズクラブ、ニューヨークタイプディレクターズクラブ各会員。主な受賞に、ニューヨークADC銀賞、HKデザインアオード銀賞、ほか国内外受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ユウティ
4
素晴らしかった!そうちゅうてんと読むらしい。背表紙が目に留まり、表紙を見た瞬間に宗教本?と思ったけれど、全然違った。江戸〜昭和初期のにっぽんの箱。なんて素晴らしい箱文化。木製が多いが木箱というと違うし、しっくりくる言葉はなんだろう。弁当箱(これも現代の鞄に入れる弁当箱ではない)、鏡台、薬入れなんかが特に好きだ。初めて若狭塗の良さが分かったカラフルな若狭塗両開五段提重、丸い木箱の中に丸い薬入れが入った円盤型携帯薬入なども目が離せない。角のとれた木の入れ物ってどうしてこんなに魅力的なんだろう。2023/05/16
風人
3
日本人の拘り、箱詰めるという職人の拘り楽しませてもらった、おいらも作ってみたいもんだ2018/07/24
クドアンヌ
2
やっぱり抽斗がたくさんある箱はかっこいいし、蓋がシャッター式だったり、徳利がぴったり収まる提重もすごい。というか複雑な形のしまうものでもぴったり収まる箱がとても多くて昔の職人さんはすごいなぁとずっと感動しながら読んだ。検眼レンズセット棚は小さい頃通ってた昔からある眼科に置いてあったなとか、使わないけど小籠弁当ほしい…とか、ブック型仁丹ケース母にあげたいなと思って売ってないかヤ○オクで探したり、見ていてとても楽しかった。説明文の言い回しが少し古くさいのも白黒テレビの頃のアナウンサーみたいで面白い。2024/06/14
Qfwfq
0
★4.52023/06/27
三山甕
0
江戸〜昭和にかけて、装飾よりも機能性を追い求めた結果、「箱」という形に落ち着いた日本の道具が100個、写真付きで紹介されています。シンプルかつこじんまりとした形と、その中に詰め込まれた多種多様な機能に、正に小宇宙を感じます…2018/11/21