昭和の京都―回想 昭和20‐40年代

昭和の京都―回想 昭和20‐40年代

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  • サイズ A6変判/ページ数 240p/高さ 16X18cm
  • 商品コード 9784838104277
  • NDC分類 216.2
  • Cコード C0072

内容説明

京都を代表する写真家、浅野喜市(1914~93)が撮影した昭和の京都。昭和30年代を中心として、昭和20年代から40年代にいたる京都の姿が記録されている。瞳を輝かす子どもたち、市電の走る街角、町家のつづく町並み…。変わってしまったもの、無くなってしまったものがある一方で、変わらぬもの、今に受け継がれているものも少なくない。懐かしく、そして力強い写真に、あの日の京都がよみがえる。

目次

第1章 町並み(町を俯瞰する;街角の風景;都市の表情;川のある風景)
第2章 暮らしの風景(京都歳時記;生活の風景;伝統産業;観光地としての京都)
第3章 市電・トロバス(市電走る町並み;北野線最後の日;千本・大宮・四条線最後の日;トロバス最後の日)
第4章 祇園祭(祭の風景;宵山;山鉾巡行)
第5章 祇園(正月;都をどりの頃;八朔の頃;舞妓の暮らし)

著者等紹介

浅野喜市[アサノキイチ]
大正3(1914)年京都市下京区に生まれる。昭和5(1930)年京都市旧制四条商業学校卒業。昭和8(1993)年東郷カメラで写真を始める。昭和14(1939)年歩兵第9連隊に臨時召集、中支に転属。昭和18(1943)年召集解除。昭和24(1949)年高桑勝雄の指導で外国サロン出品。昭和26(1951)年英国ロイヤル、パリ、ロンドン、シカゴサロン等に入選。昭和28(1953)年国内の主要な写真コンテストで受賞。太平洋画会の会友に推挙される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

36
モノクロが、取り戻せない時間の影であることを雄弁に物語り、しかも圧倒的な枚数によってよみがえってくる、半世紀前の「街」。自動車もまばらで、都市空間にあった余裕を感じとれる。「古都」と呼ばれながら、京都はついこの前の時代をわすれたかのように、大きく変わっていった。同じ場所を歩けば、手に入れたものと失ったものとの対比が、一層はっきりと感じられるにちがいない。2016/06/22

mitei

26
父母が子供のころの風景があって面白い。写真の中に所々今でもある建物や雰囲気が出ていて何故かノスタルジーを感じた。2011/07/16

田中峰和

5
表紙を飾るのが賑やかな道路を歩く二人の少年。今では珍しい半ズボンをはいていかにもが元気そうだ。高度成長期とはいえ、激しい空襲を受けていない京都は古い建物も残している。東京オリンピック開催が昭和39年。駅前に京都タワーが建てられたのも同じ年だ。東寺の向こうに京都タワーが並ぶ風景は今も変わらない。京都を象徴する景色として、日本中に浸透しているが、周りの建築物の変化には驚かされる。同じ年に開通した新幹線の線路もおさまっている。上り坂の風景をみると、経済停滞でコロナ禍に苦しむ現代の暗さを一時でも忘れさせてくれる。2021/01/20

たいそ

3
懐かしいというよりは自分の知らない京都の写真集。京都は古いものも残っている印象があるが、さすがに50年もたつと変貌する。実際の京都は新しいもの好きで変化を好むのだと思う。祇園祭のコースの変化、けっこう狭い通りがコースに入っていたのが面白かった。2010/12/04

たみす

2
今も同じ姿をとってる建物とか探して面白がって読んだ。 トロリーバスの写真とか楽しい。2014/06/30

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