内容説明
新選組一番組頭沖田総司。天才剣士と謳われながら、労咳のため若くして独り江戸でこの世を去った。道場では短気で荒っぽかった少年時代。子供好きで明るい面を見せた壬生村の頃。近藤の養女の求愛を固辞する一方、内妻の死を悼み涙した女性との関わり。そして新選組で最も武闘派だった“剣客”。知られざるその実像に迫る書き下ろし。
目次
第1章 江戸編―沖田総司の青春(総司の墓碑;沖田家の伝承 ほか)
第2章 京都編―壬生浪士組の結成と抗争(京都壬生;京都残留浪士 ほか)
第3章 京都編―新選組の活躍と落日(富沢忠右衛門の上洛;新選組の組織 ほか)
第4章 江戸編―沖田総司の最期(医学所入院;甲州出張 ほか)
著者等紹介
相川司[アイカワツカサ]
1951年、東京生まれ。73年、早稲田大学政治経済学部卒業。歴史、ミステリ評論家。日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茜
110
実は私は新選組が好きでとりわけ沖田総司が好きなので読破しましたが、本書はちょっと人にお勧めは出来ないと思っています。その理由としては、すごく読みづらいのです。沖田総司を語るには新選組を語らないといけないのは勿論ですが時代背景と沖田総司の周りの人物について書かないわけにはいかず結果どうしても解説が長くなる。反面、資料としては充分すぎるほど沖田総司という人物については知る事が出来ました。そういう意味では良かったとは思います。2021/02/13
黒猫
9
沖田総司さんが大好きだ。新撰組を知っていろいろな本を読みあさり、新撰組が好きになった。その中で、沖田さんは別格だ!幼い頃から両親と死別し、試衛館にあずけられ近藤勇や土方さんと仲良くなり、道場では天才的な剣、有名な沖田の三段突きだ。いつもは冗談ばかり言ってたらしい。友達になれそう。この本は参考文献の正確さや、作者の想像により構成されているため読後も沖田さんの謎は解けない。しかし、労咳に犯されて剣を振るえなかった沖田さんの想いを想像すると悲しく切ない。幕末を飾る最後の光。それが剣士沖田総司だと私は信じる。2016/06/29
ナオ
1
沖田総司の生涯がわかりやすく書かれていて良い1冊でした☆ 2015/09/29