内容説明
自然と人間そして幻の長江文明を呑み込んでいま巨大な龍が動き始めた。めくるめく滔々と流れる悠久の大河。新進カメラマン竹田武史の挑んだ長江6,300kmに及ぶ壮大な旅ドキュメント。長江と共に生きる中国少数民族に日本稲作文化のルーツを探る。
目次
第1章 大河の源―青海省長江源流
第2章 民族の回廊―四川省~雲南省長江上流
第3章 天府の国―四川省長江上流
第4章 消えゆく三峡―重慶市~湖北省長江中流
第5章 稲の大地―湖南省長江中流
第6章 苗族の桃源郷―貴州省長江中流
第7章 中世封建時代の面影―江西省~安徽省長江中流
第8章 長江デルタ―江蘇省~浙江省~上海長江下流
寄稿「泥の川の再認識」(安田喜憲)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
90
表紙写真に惹きつけられた。それは私の人生で初めて見た中国の風景。上海虹橋空港へのアプローチに入った機上から見た、茫漠と広がる長江デルタの水面の輝きが忘れられない。本書はチベット高原を源とする大河・長江を、人々の暮らしとともに収めた多くの写真から成っている。特に上流、金沙江流域の納西族や彛族などの少数民族の姿が印象的。著者竹田武史氏は序文を寄せた梅原猛先生らが主催した「長江文明の探求」という研究プロジェクト(97年から5年間)に、若き新米カメラマンとして参加。そのまま長江の魅力に憑りつかれてしまったらしい。2020/10/02
ジュースの素
6
2005年刊行だからこそ撮る事の出来た美しい写真集。 どこをどう捉えても人間の力では手に負えない大河。 中国を撮り続けている竹田さんだからこそのいい写真ばかりで見入る。今どんなに発展してもまだまだ往時が残る風景はあるだろうが、人々の心はどうだろうか。 黄河と共にずっと語られる長江、貴重な記録。2020/09/26
ジュースの素
1
竹田さんの素晴らしい仕事が伺われる。 昨年見た『再会長江』の映画を思い出す。これだけの大河だと暮らす民族も様々で、その様子もきちんと取材されている。何度読んでもため息が出るスケール。2025/04/20
takao
1
ふむ2021/08/02
きなこ
0
感動です。中国へ行きたい!2009/10/24
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- 和書
- 茶道文化論集 〈上巻〉