出版社内容情報
一人のイタリア娘を同時に愛してしまった双生児。山はこの悲劇を救えるか。イタリア一の大岩峰ドライチンネの登攀に、愛を賭けた三人の男女を通して登山を考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大阪魂
43
世界遺産ドロミテ地方のドライチンネ、写真みたらむっちゃ感動のとんがり三山!その北壁にガイド・フェデリコと挑んだ鳥羽省造、落石でフェデリコを失い、遺された娘マリアを日本にひきとったんやけど、省造の双子の息子・博と豊が一緒に育つうちに、三人の間に恋愛感情が…そして省造の上司・大西、双子研究家の横山女史、欲張りおばさん・律子、いかにも悪役がマリアのまわりをウロウロして、さあどーなるんやろ?って盛り上がってたら最後は三人がザイルを組んでドライチンネに挑戦、肩透かし的にハッピーエンド!このあとの展開の方が気になるー2022/11/17
Book Lover Mr.Garakuta
13
山岳登山を背景に描かれる人間ドラマ(登山と愛)を描いた作品2019/07/21
まさげ
8
新田次郎さんには珍しい家庭を中心としたドラマでした。会社の専務、敵なのか味方なのか不思議な存在でした。2018/12/02
yamakujira
3
海外支社に赴任中の商社マンが、ともに登攀中に事故死したイタリア人ガイドの幼い娘を引き取って帰国する。妹として育ったマリアに惹かれていく双子の兄。3人を広告塔として利用したい会社の専務。家庭を守ろうと会社の要求に抵抗する母。会社と妻の板挟みになって苦悩する省三。兄妹の成長とともにくりひろげられる愛憎劇に、昭和の匂いがぷんぷんとただようね。だらだらした展開が新聞連載小説っぽいと思ったら、そうだった。 (★★☆☆☆)2014/09/04
つちのこ
2
1980年頃読了。舞台はドロミテのドライチンネ。