出版社内容情報
厳寒の深夜、師・藤澤清造の終焉地に佇む北町貫多。惑いを経て、歿後弟子の初志貫徹を願う――予定調和とは無縁の至誠あふれる四作。狂える藤澤清造の残影――
独りの死者と独りの生者。鬼気迫る四篇の?夜?と?昼?
ここ数年、惑いに流されている北町貫多。
あるミュージシャンに招かれたライブに昂揚し、
上気したまま会場を出た彼に、
東京タワーの灯が凶暴な輝きを放つ。
その場所は、師・藤澤清造の終焉地でもあった――。
「闇に目をこらすと、そこには狂える藤澤清造の、
最後の彷徨の残像が揺曳しているような錯覚があった。
――その朧な残像を追って、貫多は二十九歳から
今日までの生を経(た)ててきたはずであったのだ。」
(本文より)
何の為に私小説を書くのか。予定調和とは無縁の、
静かなる鬼気を孕んだ最新作品集
西村 賢太[ニシムラ ケンタ]
内容説明
独りの死者と生者、鬼気迫る“夜”と“昼”。ここ数年、惑いに流されていた北町貫多に東京タワーの灯が凶暴な輝きを放つ。その場所は、師・藤澤清造の終焉地であった―。何の為に私小説を書くのか。鬼気迫る四作品。
著者等紹介
西村賢太[ニシムラケンタ]
1967年7月、東京都江戸川区生れ。中卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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