内容説明
ライトアップされた夜桜は妖艶な姿で、人々の心を魅きつける。高田公園、上野恩賜公園、円山公園をはじめ、夜桜の魅力あふれる姿を追い求めた一冊。
目次
八重岳(沖縄県国頭郡本部町)
一心行の桜(熊本県阿蘇郡白水村)
徳島中央公園(徳島県徳島市)
眉山公園(徳島県徳島市)
上野公園(広島県庄原市)
鶴山公園(岡山県津山市)
又兵衛桜(奈良県宇陀郡大宇陀町)
姫路城(兵庫県姫路市)
桜之宮公園(大阪府大阪市)
造幣局通り抜け(大阪府大阪市)〔ほか〕
著者等紹介
庄子利男[ショウジトシオ]
1957年仙台市生まれ。出版社を経て、雑誌、書籍などの編集、撮影を中心に活躍。花の話題にも詳しく、メールマガジン『花の名所案内マガジン』を発行。夜桜批評家としても活動。日本旅行写真家協会会員。日本旅のペンクラブ会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
93
ライトアップされて輝く花姿。太陽の下で見るのとは違う妖艶な桜の表情が浮かび上がる。日本全国80の夜桜の名所を紹介。おそらく、それぞれが郷土の人々には『春の風物詩』であり『地元の誇り』ではないだろうか。日本で『お花見』が始まったのは平安時代、嵯峨天皇が平安京で宴を催したのが最初と伝えられる。庶民の間に広まったのは江戸時代に入ってから。闇夜にかがり火やぼんぼりの明かりで夜桜を愛でる事もあったそうだが、現代のような艶やかさは望むべくもなかったに違いない。夜桜に魅せられた写真家・庄司利男氏の簡潔な解説も心地よい。2016/03/25
ままこ
68
ライトアップされ暗闇に幻想的に浮かび上がる桜。昼とはまた違った妖艶な美しさと神々しさがある。桜は夜も似合うなぁ。花冷えの季節寒いのが苦手なので夜桜見物は足が遠のいていたが、この本を見ていると久々に夜桜見に出掛けたい気分になった。2018/03/28
kagetrasama-aoi(葵・橘)
37
美しい夜桜の写真集。どれも美しく溜息が出るようなライトアップされた桜。この年になると夜に遠出するのはキツい…写真での夜桜、堪能しました。山梨県北巨摩の神代桜、実家から割と近いので何度か見に行ってますが、夜桜は写真が初めてです。こんな幻想的な景色になるんですね。感動です。2024/03/17
双海(ふたみ)
12
祇園白河の夜桜の写真(24頁)を見て思い浮かんだのは・・・「かにかくに祇園は戀し寝(ぬ)るときも枕の下を水のながるゝ」(吉井勇)でした。2014/01/05
neimu
6
桜そのものは毎年のライトアップをどう感じているんだろうか。もしも桜の美しさを昼間の華やかさ・あでやかさ、夜の妖艶さ・凄絶さで捉えるならば後者を追求したんだろう。まあ、夜桜の宴会よりは昼間の方が健康的で、桜も同様というわけではないけれど、この写真集に魅入られるのはちょっと危険かな、心が弱っているときに見ると桜に取り込まれるなと思ったりもする。データ的に丁寧なのは嬉しい。
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- 和書
- おとうさん