内容説明
「ミステリー史上、これだけは絶対に見逃せない!」傑作100冊。ミステリーの魅力を知りつくした著者が、慎重かつ大胆にセレクトした最高のミステリー指南書。本格物からスパイ物まで、そしてシャーロック・ホームズからケイ・スカーペッタまでの新旧名探偵をすべて網羅。ミステリー通が泣いて喜ぶブックガイド。
目次
第1章 ミステリーといえば本格物!!シビれるほどの凄味を堪能せよ!
第2章 伝説はあのヒーローからはじまった…!!ハードボイルド界を席捲する23人の探偵たち
第3章 犯罪捜査のプロが繰り広げる息づまる攻防戦!この警察小説を味わいつくせ!!
第4章 この緊迫感がたまらない…!!論理とレトリックで魅せる、屈指の法曹ミステリー
第5章 思わず背筋が…!!心の深淵を鋭く描いた極上のサスペンス
第6章 ページをめくるのももどかしい!!血湧き肉躍る冒険&スパイ小説!
第7章 怪奇幻想&パロディ ミステリー中のミステリーを厳選!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
91
〔再読〕日本編より、手に入れやすいだろう。同じく未来に残すべき100作品というコンセプトなのだが、こちらの方が私と意見が近いと感じる。それだけ読むべき名作が、ハッキリしていると言う事だろうか。やはり21作品が未読であるが、法廷ミステリに偏りが在るのは自分でも理解している。裁判を通して如何に戦うかよりは、意外な真実が見えてくる展開、特定の主人公の推理シリーズが好みなのだと再確認する。ミステリ初の長編「ルルージュ事件」、初のパロディ「シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」など、基本知識としても楽しめると思う。2019/12/05
ヴェルナーの日記
85
ジャンル別に章立てて、100冊の作品を紹介。自分は日本のモノより海外モノのほうが合っているようだ。幾分か読んだ作品もあり、また読んでみたい作品もある。本書で紹介している作品で、マイベストな作品を選ぶなら以下の通り。『モルグ街の殺人』『バスカヴェル家の犬』『アクロイド殺人事件』『Yの悲劇』『薔薇の名前』『長いお別れ』『さむけ』『郵便配達人は二度ベルを鳴らす』『笑う警官』『検屍官』『推定無罪』『法律事務所』『羊たちの沈黙』『女王陛下のユリシーズ号』『深夜プラス1』『ジャッカルの日』『利腕』。こんなところです。2015/02/21
Tetchy
3
押並べてガイドブックたるものは如何に読者に紹介した作品に読む意欲を起こさせるかにかかっていると思う。つまりそれだけ選者の選択眼、文章力というのが問われるのだが、この郷原宏に関しては日本篇も含め、あまりにオーソドックスで心の深奥に届いて来ないのだ。従って読書の指南書としては物足りないので座右の書ともなりにくい。作者の意見が5~10行でその後に作品の要約、著者の略歴という紹介方法に、何処に魅力を感じると思います?2009/04/29