出版社内容情報
ファンタジー、ナンセンスなどさまざまなタイプの話を、星という係数で一つにまとめたユニークな連作集。 小学校中学年から
内容説明
マアコがもらったのは友情の星。洋がみたのは希望の星。サッコの手には星のあと。あいつがうたうのは星の歌。ぼくがしっているのは星の話。小学中級以上向き。
著者等紹介
岡田淳[オカダジュン]
1947年、兵庫県に生まれる。神戸大学教育学部美術科卒業後、図工専任教師として小学校に勤務。斬新なファンタジーの手法で独特の世界を描く。『放課後の時間割』(日本児童文学者協会新人賞)『学校ウサギをつかまえろ』(同協会賞)『雨やどりはすべり台の下で』(サンケイ児童出版文化賞)『扉のむこうの物語』(赤い鳥文学賞)「こそあどの森」シリーズ(野間児童文芸賞)など受賞作も多い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
14
星をテーマに4編のおはなし。岡田淳さんは小学校を舞台にしたり、子どもが主体のおはなしのイメージでしたが、こちらは大人も楽しめるファンタジー。こちらは文庫ですが、初版は1983年、初期の頃の作品ですね。 『 シールの星 / 箱のなかの星 / ポケットの星 / スター 』2021/08/09
あおい
10
4つの星にまつわる不思議な話。イラストもいい味出してる。「箱のなかの星」の話がお気に入り。子供の頃に覗いたら私には何が見えただろう。2019/08/18
tellme0112
6
よくわからない不思議な話。子どものころの空想を思い出す。2017/12/25
NakaTaka
6
岡田淳の初期作品。星に関する4話。しかもそれが実はつながりを持つ。1話目のシールの星以外、以前読んだ記憶は飛んでいた。やはり最後の話がスケールも大きくていいかな。シールの星は、1冊の本になり、画家が変わったことで魅力が増したことを再確認。2017/06/04
ヤマセミ
6
3つの星の話が、4つめの星の話でオチになってます。全編に流れる不思議さ、寂しさ、悲しさ、優しさ、温かさが静かな晩に流れるハーモニーのよう です。そっと大切にしまっておきたい秘密のにおいがします。2016/08/20