内容説明
二十歳でマケドニアの王位に就き、わずか十年でヨーロッパとアジアをまたぐ大帝国を築いたアレキサンダー。その原動力は、戦闘能力よりも、むしろ非凡な問題解決能力と巧みな心理戦にあった。「大の虫」を生かすために「小の虫」をどう殺すか、また、「小の虫」を生かすために「大の虫」をどう処するか。アレキサンダーの全生涯を通じて、34の史実とエピソードに学ぶ「人の上に立つ人」のための必修帝王学。
目次
1 問題を「組み立て直す」(「得意技」で勝負する;「第三者」をうまく動かす ほか)
2 「提携」を作り上げる(「降した敵」を忠実な「信奉者」に;懐柔策か、それとも懲罰か ほか)
3 “一体感”を確立する(権力を引き継ぐ際の必須事項;耳の痛い「諌言」を自己改革の糧に ほか)
4 「象徴」を使いこなす(マキアベリを先取りする大局眼;生命を賭けての「信頼感」 ほか)
おわりに 「自分の可能性」に挑んだ、奇跡の10年!
著者等紹介
カーク,ランス[カーク,ランス][Kurke,Lance B.]
コーネル大学経営大学院博士課程修了、経営学、哲学、人文学博士。デュケスネ大学ビジネススクールやカーネギー・メロン大学でリーダーシップ論、改革管理論を教える。また、経営コンサルタントとしても活躍、食品メーカー大手のハインツ社や航空貨物輸送大手のフェデックス社など、数多くの成長企業で戦略計画、コーチング、リーダーシップを指導。優れた教職者に贈られる「米国ビジネススクール大学課程協会名誉賞」をはじめ、多くの賞を受賞している
青井倫一[アオイミチカズ]
東京大学工学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程修了。ハーバード大学ビジネススクール博士課程に留学、同大学より博士号取得。慶応大学ビジネススクール校長、慶応大学大学院経営管理研究科委員長、トヨタチェアシップ基金教授。経営学博士。専門分野は、交渉理論、意思決定分析、競争戦略など。また、グローバル時代の競争戦略やリスクマネジメントなどにも造詣が深い
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