内容説明
どんな境遇でも落ちついた心で生きる方法がここにある。勝つべき時には勝ち、泣くべき時に泣く、しかもそれにとらわれない行動の智恵がつまっている―この真理のことばをわかりやすくほぐし、いま目前の悩み・難局を解決する具体的指針を示す。
目次
「無心」の強さ こう考えるだけでいい!―般若波羅蜜多
「今を生きる」という意味―観自在菩薩
快楽は短い、苦しみもまた永遠ではない―五蘊皆空
一度でいい、すべてをあるがままに受け入れてみよ―度一切苦厄
百年たてば誰もいない、出し惜しみして何になる!―色即是空
「今」という舞台の主人公は、あなたしかいないのだ!―諸法空相
自分の中のもう一人の自分と出会う―不生不滅
捨てて生きよ! 何かが必ず見えてくる―無意識界
自分の弱さを活かして生きよ―無無明
何度でも言う!「もう一度、もう一度だけ立ち上がろう」―無苦集滅道〔ほか〕
著者等紹介
公方俊良[クボウシュンリョウ]
敦実親王菩提寺・蒼竜寺第四十一世貫主。国際仏教伝道学院長。毎日文化センター宗教講座講師。現代仏教界の第一線で活躍する一人として、『読売年鑑・人名録』『朝日新聞社・データベース』『NHK・人物情報データファイル』などに収載。心の教育、講演、著述など、幅広く活躍している。講演は官公庁、経営者団体、公益法人、企業など、年間100回に及ぶ。また、NHKラジオ「宗教の時間」や「文化講演会」でも放送
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感想・レビュー
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tru432
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「般若心経」は300字足らずですが本文にその真髄とされるお釈迦様の言葉が込められてます。その言葉を解説しつつ著者が現代で前向きに生きるための知恵、心の有りようを示してくれます。温故知新と言う通り、こうした先人の知恵を学ぶことはとても有意義です。たまに著者の宗教感を強く感じる言葉があったりしますが、全体としてはとても共感を覚え、すばらしいと感じる内容だと私は思います。色即是空、空即是色という言葉だけで私は今の世相に危機感を覚えたりもします。特に悩んだ時、迷った時に開いてみると、発見があると思います。