内容説明
鉱工業は時の政策に大きく左右される。現在の経営環境を激動というのなら、住友の創業期は数段と激しい混迷の時代だった。それゆえに確固たる経営理念が必要になる。その理念のもと長期事業計画を立て、最新技術を取り入れ、整った帳簿組織を持ち原価計算も行ってきたのが住友である。激動する環境に即応する経営体質の母体は哲学であることが分かる。江戸時代の一三年に渡るインフレ、その後の三五年間のデフレという長期乱高下を乗り切った住友のエネルギーの源に迫る。
目次
第1章 人はその信念に賭ける姿と勢いに心を引きつけられる
第2章 仕事の真髄
第3章 鉱工業経営の原点
第4章 時には一向に学び従うことも必要だ
第5章 共存共栄を目指せ
第6章 人は信念を磨き信念に従うべし
第7章 突然の変化に対応する方策
第8章 難問には業界の団結と信念を持った行動で当たれ
第9章 しっかりした理念と豊富な経験を計画にぶつけよ―吉岡銅山に学ぶ
第10章 目先の利を追わず国益を追え
第11章 別子銅山に見る長期経営計画の本質
付章 住友の年表
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