感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OHモリ
10
・名古屋の暗渠とか河川の歴史に関心から何か資料として面白いものはないかと借りた図書館本。何でも名古屋市立中学校の全生徒に配られる“郷土の歴史を学ぶ副読本らしい。・堀川の記載とか面白い記事とか地図もあるにはあったが、目的の意味ではあまり役に立たなかった。とは言えナゴヤの歴史を知ること自体が結構楽しかった。ブログに続く→https://plaza.rakuten.co.jp/drunk4374books/diary/202012050000/2020/12/04
えすてい
7
江戸時代の名古屋の地図。熱田(宮宿・七里の渡し)から本町通りが名古屋城まで通じている。江戸時代後期、熱田(宮宿)は東海道最大の宿場町で人口は1万人を数え、8件の問屋が軒を連ね人もモノも東海道の一大集積地であった。尾張藩としても名古屋城下とともに最も重要な場所で熱田奉行所が置かれていた。魚市場もあり賑わいは相当だったという。熱田から名古屋城下まで、大須では万松寺にもつながっていく。熱田生まれとされている源頼朝は生誕地が2か所あると言われているが誓願寺説が有力。熱田では火渡りで有名な秋葉山円通寺の記述がない。2019/08/21
えすてい
7
古代から現代まで名古屋の歴史を分かりやすく、かつ細かいところまで網羅。歴史的に強かった「官」「公」による施策だけでなく、伊藤家(現在の松坂屋)・豊田家(トヨタ)・森村家(ノリタケ)などの民間人の記述があるのもいい。古墳や図書館散策なども案内も面白い。でもやはり名古屋だけにあって、戦国から江戸時代の記述は目立つ。江戸時代を通じて最大の天守閣は名古屋城、その名古屋城を戴く名古屋はなぜ空襲が多かったのかも。幕末の青松葉事件のページもありこれは必読。名古屋人ですら殆ど知られてない弾圧事件。戦後復興道路の負の面も。2018/07/17
えすてい
4
名古屋の戦後復興、広大な道路と平和公園。今も賛否が分かれている。政令指定都市にしては街に緑が多い一方で道路が広すぎて横断歩道を渡り切れないとか車ファーストとか街の分断が深刻化とかと言われている。現在、久屋大通公園の再整備工事が進行中だが、過度に車に依存した交通行政はもう限界だろう。久屋大通公園も歩行者には優しくないし(肝心なところで横断歩道はなく遠回りさせられる)全然バリアフリーじゃない。久屋大通も若宮大通もバスも多く走る。バスと一般乗用車の分離も必要だと思う。2019/09/06
しばわんこ
2
名古屋市の市立中学の生徒に配布する郷土の歴史を学ぶ副読本。中学生向けだけど、大人が読んでも楽しめる興味深い内容。地元の歴史を分かりやすく説明で学べる。自分が中学生の時にあったら、もっと歴史にハマっただろうなぁ。2021/09/30