内容説明
島民の方々への復興に向けての励ましと、火山噴火に限らず、台風、水害、地震といった災害に見舞われることの多い、日本に住む全ての人々のためにも貴重な提言となるドキュメンタリー。
目次
第1章 噴火と脱出(噴火の始まり―「噴火だ」「避難だぞ」;いらだち―「どうなるだ」「山に聞いてみろ」 ほか)
第2章 都会の避難暮らし(都会の避難暮らし―「すぐ帰れるずら」「分からんぞ」;避難者の嘆き―「島のもんどーしてるずら」「さーな」)
第3章 励ましとボランティアの助け(島民連絡会―「話し合いだぞ。集まらんきゃ」;全国からの励まし―「助けてもらうべよ」)
第4章 動き出した行政と島びと(島民ふれあい集会―「懐かしくて泣いたが」「んだ」;一時帰島―「行って来たかよ。どうだった」「おーよ。おらげはよかったが」 ほか)
第5章 帰島への夢(疲労感の中の救い―「いいことあんか」「ある」;おみやげと恩返し―「そげなこと先の話だ」 ほか)
著者等紹介
村栄[ムラシゲル]
昭和7年(1932年)旧中国で生まれ、大連で育つ。敗戦で石川県辰口町に引き揚げる。県立小松中学、高校を終えて上京する。昭和34年東京学芸大学を卒業する。同年神奈川県職員となり、同39年退職する。昭和42年東京都の教員となり、三宅島に渡る。小学校を経て都立三宅高校に移る。その後、東京大学理学部に留学し、三宅高校に戻り、昭和62年退職する
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感想・レビュー
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有無(ari-nashi)
1
噴火と島からの脱出、そして長引く避難生活。島民個人の記録だけどいろいろ情報収集もされていて勉強になる。インフラなどは国が支援してくれ復旧も早いが、個人の資産は自己責任。しかし、噴火と島という立地のため家屋の手入れに戻るのは禁止されるのは辛い。島に戻っても生活の基盤は無くなっており、長い避難期間中に避難先で根を下ろした若者たちは戻れないまま。お年寄りなど弱者にはさらに大変。他の自然災害の避難全般に言える心構えや提案などもあった。2017/01/02
たつ
0
壮絶。ある老人による2000年夏の大噴火とその後4年に及ぶ全島避難生活の実録。天災や避難暮らしのリアルな怖さ、辛さが延々続くのだが、等身大の人としていつも希望を持ち誠実に生きる姿勢は見事。東日本大震災の避難生活者にも示唆に富む本だったと訊く。こういう本を大切にしたい。2012/09/15




