内容説明
能の心とは捨てること。謡曲教授である著者が、能の大成者・世阿弥元清の伝書『風姿花伝』や『花鏡』の心を、仏道修行の悟りの境地ととらえ、人として目指すべき心の高みを、わかりやすく解説する。
目次
第1部 捨ての美学(捨てる美と能;能「羽衣」にみる捨ての美;放下という心の放下が大切;能楽師は能隠しにも通ずる;能の品格とはどのようなものか ほか)
第2部 花の心を求めて
第3部 新作能『朱鷺』
著者等紹介
川上忠志[カワカミタダシ]
1942年新潟県・世阿弥元清謫居の寺「正法寺」のある里に生まれる。十六歳より能・謡曲の稽古始める。また文学にも志をよせ小説「朱鷺の里」「愛憎の粘膜」「佐渡の良寛」など発表。1978年より十三年間ACC謡曲講座の非常勤講師。1983年居住地の板橋区に謡曲連盟花伝会を結成し事務局長として五十一万区民に薪能、区民文化祭、花伝会等の催しを通し能・謡曲文化普及活動家として謡曲等の普及にも力を注ぎつつ生活文化として発展するよう微力を尽くしている。2003年1月まで人間国宝能楽師(故松本恵雄)に師事。花伝会を運営。伍君子会主宰
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