内容説明
全国有数の材木商・山木組の孫娘として生まれた玲子は、祖父の薫陶を受け、幼年時代を送る。だが、祖父の死に乗じた敵会社に、企業機密を盗まれ、組は倒産。玲子一家は故郷を追われ、辛酸を舐める。やがて成長した玲子はその屈辱を胸に秘め、東京へと向かった―。一家離散の憂き目にあいながらも、凛とした生き方を望んだひとりの少女。美しく成長した彼女の心の中には、運命を変える計画の灯がともる―。ひとりの女性の来し方を格調高い筆致とダイナミックな展開で描く作品。
著者等紹介
吉川智子[ヨシカワチコ]
1936年群馬県に生まれる。1963年東京都新橋にて株式会社マルヨ産業設立。1966年東京都阿佐ケ谷にて株式会社日本宣伝広告設立。1970年株式会社マルヨ産業、株式会社日本宣伝広告売却。1971年東京和泉自動車学校技能指導員資格免許取得。その後カーレーサーを志すが、資金不足のため、断念。1972年鉄砲所持資格許可取得。調布猟友会会員となり、クレー射撃に没頭するも、新規事業設立のため断念。1975年に資格返却。1975年神奈川県秦野市にて、ピザレストラン『すぴなっつおら』開店。1976年有限会社吉央設立。レストラン業のかたわら食品の研究開発に取り組む。同年、『すぴなっつおら』の商標で開発商品を全国展開。現在に至る
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