内容説明
短編集。どの作にも個性的な人物を登場させており、心理描写とプロットの巧みさが際立っている。なかで「太一」という少年を描いた「青春の譜」は、友人との関係、母との対話、子供の性の問題等が生き生きと語られていて、少子化の現代、若い世代に好個の読物である。そのほか、SF風の奇妙な味を持つ「五冊の本」、丼が主人公の「蕎麦屋騒動記」などいずれも味わいのある作品で読者を魅了する。
著者等紹介
安藤憲一[アンドウケンイチ]
昭和22年生まれ。芝浦工業大学附属高等学校卒業。日本大学文理学部心理学科卒業。昭和46年4月小平市役所に就職して現在に至る
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