内容説明
あの日々の思いは、ブーメランとなって放たれ、いま、明るく輝く夕凪の海辺に戻ってくる。終戦まもない福井の海辺の小さな町に暮らす、少年、少女たち。混乱と貧しさの中にあっても、楽しみや遊びや夢を作り出さずにはいられない。時の流れの中できらめく人間群像を描く長編小説。
著者等紹介
友清恵子［トモキヨケイコ］
１９３６福井県三国町に生まれる。１９５９福井大学卒業。上京して東京都公立中学校英語教師となる（～１９９７）。１９７１「日本海作家」同人となる。１９７９「錆びた星」が文学界同人雑誌推薦作となる。１９８３小説集『錆びた星』刊行（近代文芸社）。１９９０小説『百草は風のこころに』刊行（近代文芸社）。１９９７詩集『秧鶏の唄』刊行（りん書房）、同書により日本自費出版文化賞受賞。混声合唱団員、絵画グループ所属
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