内容説明
コウモリのルーファスくんは、じぶんの黒いいしょうにうんざりしています。あるとき、うまいぐあいにだれかが「えのぐばこ」をわすれてくれていたので、ルーファスは耳を赤く、つめは青く、あしはむらさきいろに、じぶんをきれいにぬりかえました。そしてごきげんで、日の光のなかへとびだしていったのですが…。
著者等紹介
ウンゲラー,トミ[ウンゲラー,トミ][Ungerer,Tomi]
1931年、フランスのアルザス生まれ。世界的に有名な絵本作家、画家。これまでニューヨーク、カナダ、アイルランド、ストラスブールに住み、創作活動をつづけている
今江祥智[イマエヨシトモ]
1932年、大阪生まれ。同志社大学文学部英文科卒業。絵本、童話、小説、エッセイ、評論、翻訳など幅広いジャンルで活躍。『ぼんぼん』(理論社)で日本児童文学者協会賞、『兄貴』(理論社)で野間児童文芸賞、『でんでんだいこいのち』(童心社)で小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
126
「すてきな三にんぐみ」の作者のトミ・ウンゲラーが書いた絵本なのですね。「読みとも」さんの感想を読んで手に取りました。色合いがよくて楽しめます。物語としてはよく子供の行動にあるような感じです。それをこうもりに託してうまく描いています。2016/02/07
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
91
『すてきな三にんぐみ』のトミ・ウンゲラーさんがコウモリと人間の友情を描いた絵本。灰色と黒の世界しか知らなかったコウモリのルーファスは、ドライブインシアターのカラー映画をみてびっくり。いつもは眠っている朝、頑張って起きていると太陽が昇り、鮮やかな世界に魅了されます。落ちていた絵の具で自分をカラフルに彩って、ご機嫌で外に飛び出すと事件が! 気持ちはよーく分かるけど……。オリジナルは『すてきな三にんぐみ』と同じ1961年に発表されており、闇夜の雰囲気などは似ているように思います。日本語版は2011年5月初版。2016/01/17
とよぽん
39
ウンゲラーの黒の使い方が素晴らしい。コウモリのルーファスくんが自分とは違う光に満ちあふれた世界を知って・・・。でも、最後はめでたしめでたし。扉のタイトル文字がとても好き。2024/01/26
ちえ
35
知らなかった。トミー・ウンゲラーさん、先月亡くなっていたのですね。図書館に棚が作ってありました。どの絵本もとてもオシャレで好きです。タータロ先生に出会えて良かったね。2019/03/09
かおりんご
29
読み聞かせ(157)コウモリが外の世界を見てみたいのが不思議だった様子。動物園へ遠足に行く前に、意欲付けに読む。2016/09/27
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