内容説明
福祉事務所に勤め、その後福祉事業に携わった著者はたくさんの事例を見聞きした。一般に人々は障害者に対して同情はしても関心は薄い。実際に直面して初めてその現実に気づくがそうした撞着は今に始まったことではない。本書は筆者が現場の体験からの声を生で伝えると同時に、自分の人生観やさらにユニークな紀行文を交えて『これこそ人生』と、人間の生き方の一つを示してくれるようなエッセイ集である。
目次
プロローグ(六十八年を生きてきて)
世相あれこれ(あの八月この八月;この一年を振り返って ほか)
自分のことetc(スイミングプール;眼を患う ほか)
旅(石見路を旅して;ドイツ・オーストリア駆けある記(ドイツ篇) ほか)
福祉の道で(福祉事務所時代)(T・Y君のこと;面接室にて ほか)
福祉の道で(生活寮時代)(生活寮あれこれ;幸福とは ほか)
著者等紹介
杉原悦子[スギハラエツコ]
昭和6年11月生まれ。24年3月東京都立牛込女子商業学校卒業。同年7月東京都庁に就職。39年8月江戸川区役所に転勤。57年3月退職。59年10月杉の子生活寮開所世話人となる。平成6年3月同所閉所。7年6月船橋市育成会の「さざんかホーム」世話人に就職。9年5月退職。現在に至る
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