内容説明
子規没後の根岸・子規庵変遷の全容を伝える作品。膨大な資料を丁寧に読み込み、実証的手法で史実を解明。子規研究の未開拓な領域。子規文学を支えた妹律の確かな後半生、多彩な人物が登場する数々の挿話。庵保存と遺墨流失にまつわる確執と波瀾。時代背景も活写され史実は謎解きのドラマのように展開する。子規百年忌を迎え、史実の重みが伝わって来る。
目次
子規庵はそば屋の屋号
古き廬を守る
遺族身辺と門弟達
庵保存・事始め
子規庵の春秋・主は律
子規庵買い取り―『竹乃里歌』紛失
子規庵改築から法人化へ―「子規庵は二階建て」
法人運営―『同人』子規研究、大龍寺建碑
正岡家と法人
律没、没後の子規庵〔ほか〕