内容説明
「生き死にをきわめることが一番大切なんだということは、いかに生きるかということですよね。青臭いといわれれば青臭い。しかし、それ以上の何があるかということではないですか」(立松和平)、ばらばらの個人がばらばらに分立して、ばらばらのニヒルリズムに耽る民主主義が二十世紀後半のぼくたちの社会であったとすれば、もうそのような社会は屈服されていかなくてはならない。(山尾三省・あとがきより)。私はどこから来てどこへ行くのか。
目次
1 生の実相
2 遊行
3 インドへの旅
4 因・縁・果
5 地球的な火宅
6 生きる筋道
著者等紹介
立松和平[タテマツワヘイ]
作家。1947年栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学経済学部卒業。1970年、在学中に文学作品『自転車』で第1回早稲田文学新人賞を受賞。卒業後、様々な職業を経験した後、1979年から文筆活動に専念する。1980年、小説『遠雷』で第2回野間文芸新人賞。1986年、アジア・アフリカ作家会議の「85年度若い作家のためのロータス賞」。1993年、『卵洗い』で第8回坪田譲治文学賞。1997年、小説『毒―風聞・田中正造』で第51回毎日出版文化賞などを受賞。著作多数。近年、特に自然環境保護問題に取り組み、積極的に発言している
山尾三省[ヤマオサンセイ]
詩人。1938年東京・神田生まれ。早稲田大学文学部西洋哲学科中退。1967年、コミューン「部族」に参加。1973年、家族と共にインド、ネパールの聖地を巡礼し、4年後の77年、鹿児島県屋久島に移住。著書に『聖老人』、『野の道―宮沢賢治随想』、『びろう葉帽子の下で』(以上、野草社)、『ジョーがくれた石』(地湧社)、『縄文杉の木陰にて』(新宿書房)、『屋久島のウパニシャッド』(筑摩書房)などがある。現在、屋久島にて妻、4人の子どもたちに囲まれ、農耕と執筆の日々を送る
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