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出版社内容情報
「芸術新潮」に14年弱連載された「気まぐれ美術館」の著者の15年振りの単行本。カラー80ページ。図版130点余。ファンにとっては、ひさびさの待望書。
内容説明
“美”は自ずとあるものではない。人の「こころ」が創りだすものである。名随筆“気まぐれ美術館”の原形を含む、単行本未収録文。
目次
新聞版 気まぐれ美術館
山のとびら
私の愛する美術品
浜松市美術館のガラス絵コレクション
コレクション考―なぜ「絵のなかの散歩」展なのか
著者等紹介
洲之内徹[スノウチトオル]
大正2年(1913年)松山市生まれ。東京美術学校(現・東京芸大)建築科在学中にプロレタリア美術家同盟に加入するなどして退学通告を受け、中退。松山へ戻って以降も左翼運動を続け、検挙される。釈放後は、同人誌「記録」の活動や「青年美術家集団」の結成に加わる。昭和13年(1938年)から同21年春まで、中国で主に軍の諜報活動を行なう。帰国後は古本屋を開いたり、小説の執筆、ラジオドラマの脚本などを手掛ける。その間、横光利一賞に2回、芥川賞に3回ノミネートされる。昭和34年、作家田村泰次郎が始めた現代画廊に入社。同36年、田村の廃業にともない、現代画廊の経営者となる。その人間観・芸術観は同49年1月号から62年11月号まで「芸術新潮」に連載された“気まぐれ美術館”となって結実。昭和62年永眠。享年74歳
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
34
2004年刊。『気まぐれ美術館』以外のエッセイ集。カラー図版多数。著者は複雑な過去を持ち、画商なのに好きな絵は売らず、アパートの部屋でコレクションに耽溺して暮らした。エッセイでは、画家がなぜその絵に辿り着いたかを深く考える。理解不十分だが、日本の画家たちが貧しい中でも様々に挑戦してきた事が分かった。中ほどで山の素描がたくさん出てくる。色んなタッチがあり、展覧会みたいで楽しい。終盤は、陶磁器や塗り物に新たな美を発見している。最も印象に残った絵は中村彝(つね)の自画像。熱さと苦悩が強烈でヒリヒリする。2021/04/17
メルコ
1
作家であり画廊のオーナーであった著者による美術にまつわるエッセイ集。写真入りで紹介される様々な絵画・彫刻にまつわる話、画家らとの交流が伝わる文章がいい。2013/08/26
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