内容説明
著者は戦前、九州田舎の一少年が志を抱いて上京。しかし角帽の夢ははかなくも破れてしまう。だが、さらなる夢をつかむためジャワ島へ行き、財を成すが、大戦勃発のため、またしても総てを捨てざるを得なくなる。無一文から立直り、何とか平穏な生活にこぎつけるまでの話である。
目次
花の東京へ
東京での書生生活
インドネシア・ジャワ島へ渡航
ジャワでの生活
内地へ引き揚げ
再びジャワへ
陸軍へ入隊
内地へ復員
社会復帰
端島炭坑に就職〔ほか〕
著者等紹介
本多正利[ホンダマサトシ]
大正2年2月18日生まれ。昭和3年頃大坪高等小学校卒業。昭和3~5年実業家宅に書生として住込む。昭和5年5月旧蘭領東印度ジャワへ渡航、洋品日用雑貨商を営む。昭和16年12月大戦勃発のため内地へ引き揚ぐ。昭和17年3月軍屈として南西方面海軍航空廠勤務。昭和25年シンガポールで徴兵検査を受け陸軍船舶兵第六大隊に入隊。昭和20年頃復員名古屋病院に入院。種々職を転々として39歳頃長崎県端島炭鉱に就職。その後会社の企業整備として川崎の某デパートに就職。昭和50年頃協栄横浜に警備員として就職。5年後定年退職。以後暫く働くが75歳で労働を終わり現在に至る
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