四十二炭坑(そうろくふたろい)―カラカンダの青春

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四十二炭坑(そうろくふたろい)―カラカンダの青春

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  • サイズ B6判/ページ数 130p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784835504667
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

監視兵の略奪を穏やかに切り抜ける勇気と知恵!無体な要求に立ち向かう強さ!横暴な言動に訳語のすり替えで溜飲を下げる機知!生き生きと生き抜いたシベリア抑留四年間の物語。高木は改めて“捕虜”を感じた。ここは異国だ、祖国より遠く…遠く離れたソ連なのだ。一人ではとても生きていられなかったろう、皆が団体でいたから凌いでこれたのだ。作業は辛くても、少ない食料に飢えても、皆が一緒だから辛抱できるのだ。

目次

転落
回想
帰還まで

著者等紹介

高橋幸一[タカハシコウイチ]
昭和17年1月県立新潟中学校(現新潟高校)第四九期卒業。国鉄新潟鉄道監理局に就職。昭和19年11月現役召集・渡満(牡丹江)電信第一七連隊に入隊。昭和20年6月奉天の関東軍通信教育隊(第五四九部隊)に分遣。昭和20年9月カラカンダで抑留生活始まる。昭和24年9月帰還・水徳丸にて舞鶴入港。昭和24年10月国鉄新潟支社に復職。昭和55年4月国鉄新潟支社を退職。保安工業株式会社新潟支店に入社。昭和59年9月保安工業株式会社新潟支店を退職。昭和59年10月大同信号株式会社新潟出張所に入社。平成7年6月大同信号株式会社新潟営業所を退職
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感想・レビュー

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HH2020

4
◎ 昨年読んだ『チョークとペン』につながる本で、今回も親戚からお借りした。『チョーク…』の著者は、敗戦後ソ連軍の俘虜となってカラカンダで4年間の抑留生活を送ったが、本書はその仲間のひとりが小説仕立てで当時の過酷な労働の実態を描いたもの。小説の形態をとっているもののすべて事実である。著者は事故で大けがを負いながらも運よく命をつないで帰国が叶い、こうして当時の状況を後世に伝えることができたのだ。次から次に訪れる危機を勇気と機知で切り抜ける様は感動的だ。ロシア娘に「戦争は人を変える」と説く場面も印象に残った。2022/01/06

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