内容説明
映画『日本のいちばん長い日』でも悲劇の基地として紹介された埼玉県「児玉飛行場」における戦後10日間にわたる抗戦の模様を綿密に検証し、民衆の声無き声を掬い上げた、「郷土史」を超える著者渾身の労作である。
目次
ある兵士の死
突貫工事
特操二期生
東条英樹の来訪
クラシック音楽の夕べ
卒業、前線へ
第一練習飛行隊
第十五輸飛中隊
飛行第六十戦隊
第一四四飛行場大隊〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
7
表だって語られることの少ない、でも身近な戦跡と携わった人々の生きた歴史の一つ。全国のかつて旧軍基地や飛行場があった場所には敗戦で幕を閉じた数々の物語があったはず。今は宅地や公園になっている印西や光が丘などの旧陸軍飛行場をはじめ、戦後積極的に消され上書きされた各所の歴史をひも解いてみるのも、今の大半の日本人が往時を知り現代にどんな認識を持つべきかを探るきっかけになるのかも。2014/11/08
秋津
1
映画『日本のいちばん長い日』にも登場する児玉飛行場(基地)について、そこに詰めた人、目まぐるしく変わる部隊編成、基地周辺の人々の体験談に至るまで、細かくまとめられている(ちなみに『日本のいちばん長い日』での児玉基地の描写についても触れられている。)。本書の著者は埼玉県の郷土史家であるが、地道に研究を行い、その成果をまとめられたことに敬意を表したい。2021/02/21
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