内容説明
「現代邦楽の旗手」として時代をリードし続け、59歳で世を去った沢井忠夫。それは、伝統に学び、また「伝統の同時代性」を探り続けた人生でもあった。箏を愛し、演奏家・作曲家として箏曲の音楽的発展に心を砕いた姿が、沢井自身の言葉で、いま甦る。
目次
プロローグ
第1部 動と静の影―箏の音と出会う
第2部 風の歌―洋の東西を超えて
第3部 火垂る―広がれ、音楽の輪
第4部 曼珠沙華―自由に、そして伸びやかに
第5部 遙かなものへ―時代を超えて生きる
エピローグ 沢井忠夫の残像
著者等紹介
小畑智恵[オバタトモエ]
1965年、青森県青森市生まれ。11歳より筝を習い始める。梅岡友紀子、沢井一恵両師に師事。1989年、東奥日報社に入社。以来、編集局五所川原支局で記者として勤務。1991年、ウィーンで行なわれた国際指揮者コンクールの「JAPANDAY」で沢井筝アンサンブルのメンバーとして演奏。1997、99年と青森県弘前市で演奏会を開く。青森県五所川原市在住
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感想・レビュー
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あき
3
沢井忠夫が作曲した曲を全て聴きたくなりました。輪廻というものが本当にあるのなら、今までの同じくり返しをもう一度したい。私も死ぬ前にそんな風に言えるよう家族や友人を大切にして幸せな毎日を送るようにしよう。2014/11/25
MatsumotoShuji
0
000914
ナツ
0
沢井先生であっても、何時間も毎日練習する。追求するとは、こういうことかと思いました。小さい音を出したい時はただ小さい音を出せばいいわけではない。楽に出した小さい音は美しくない。ラクに出してはいけない。緊張してグッと力を入れて小さい音を出す。大きい音は、体をラクにして体でドスンと弾けばいい。2025/03/03