内容説明
出向先の円谷プロからもTBSからも離れ、コダイグループを設立してATG作品を撮っていた実相寺昭雄40歳の幻の処女文集『闇への憧れ 所詮、死ぬまでの“ヒマツブシ”』を新編集版として、40年ぶりの刊行。もっとも先鋭的であった壮年期の実相寺の言葉が凝縮されて詰まった1冊が、生誕80周年を飾る2017年に復活!
目次
第1章 怪獣たちは何処へ行った?
第2章 映画とテレビジョンのあいだ
第3章 映像もまた人なり
第4章 肉眼への不信を…
第5章 女は神になり得るか
第6章 夢がたり
第7章 瀕死のエクリチュール
第8章 私のテレビジョン年譜
著者等紹介
実相寺昭雄[ジッソウジアキオ]
昭和12年(1937)3月29日、東京生まれ。中国青島で育つ。青島で幼少の頃、故金森馨(舞台美術家)の薫陶を受ける。暁星学園、早稲田大学を経て、TBSテレビ(当時ラジオ東京)入社。テレビ演出部に配属され、昭和36年にディレクターとなり、スタジオドラマ、音楽番組など十数本を演出した後、映画部に転属、円谷プロに出向。『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『怪奇大作戦』などを監督。昭和45年(1970)ATG提携作品『無常』を自主制作。それを機にTBSを退社しフリー。以後、ATG映画をはじめ、舞台からCM、題字、コンサート演出、執筆まで幅広い活動をする。小説、エッセイほか著書も幅広い分野にわたる。2006年11月29日逝去、享年69(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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