内容説明
1966年コールデコットオナーブックに輝いた国内未発表の名作『Hide and seek fog』が、初めての邦訳。
著者等紹介
トレッセルト,アルビン[トレッセルト,アルビン] [Tresselt,Alvin]
アメリカ人作家。ニュージャージー州パセーイク生まれ。ニューヨークの出版社に勤めた。ロジャー・デュボアザンが絵を描いた「しろいゆき あかるいゆき」で1948年にコールデコット賞受賞
デュボアザン,ロジャー[デュボアザン,ロジャー] [Duvoisin,Roger]
画家。1904年にスイスのジュネーブで生まれる。1930年にアメリカに移住。1938年までニューヨーク在住し、ニュージャージー州グラッドストンに移る。アルビン・トレッセルト作の絵本「しろいゆき あかるいゆき」で優れた絵本に贈られるコールデコット賞を受賞
片山令子[カタヤマレイコ]
詩人・作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
65
霧と聞けばミストという映画を思い出す。嫌う人もいるがホラーなのに生き方を教えてくれる作品だと思う。霧は神秘的かつ怖い。大人達はさっさと仕事を終えて帰宅するが、子ども達はかくれんぼして遊ぶ。霧の中で遊ぶと誰が誰かわからず面白いけど、、、長引いたら段々と恐ろしくなって来る。霧が晴れたらまた遊ぼうね😊2023/10/24
野のこ
45
子供のころ、霧は地上にある雲だと思ってて(今でもよく分かってない 汗 )山で霧があらわれると空を飛んでるみたいで嬉しかった。運転手の父は大変だったと思うけど。海の霧は体験したことがないので、漁業も海水浴もできないけど憧れます。でも波べの岩でかくれんぼはちょっと危ないような。子どもたちは元気やなぁ。デュボアザンさんの風景の色を優しくおおった灰色の景色はおぼろげで幻想的。霧がうすくなった西空のひかりは神々しく美しかったです。2018/04/02
イチイ
16
ある海辺の街を2日間わたって深い濃霧が包んだ出来事を描く絵本。絵も言葉もどちらもとても美しいのだが、反面ほぼ灰色に埋め尽くされ色味に乏しい画面と、ゆっくりと丁寧な描写が組み合わさると、いささか茫漠とした印象が勝ってしまう。美しいのだけれども、すべてが淡すぎる本だった。2020/08/13
ヒラP@ehon.gohon
13
これだけの濃霧を知らないのですが、何日も普段の生活を止めてしまう霧に は、ただただ晴れるのを待つしかないのですね。 全体的にソフトフォーカスな絵が、霧に包まれた様々なものを幻想的に描きあげているところに、不思議な魅力を感じました。 海辺の風景なので、素朴なところも心に残りました。2017/03/08
ケニオミ
13
突然海岸の町を覆う深い霧。漁師や休暇中の大人たちは、外での活動ができないため、暇を持て余してしまいます。その一方で、深い霧は子供には遊び場を提供してくれます。特にかくれんぼでは。霧を通した大人と子供の対比が面白かったです。長く続いたの有無も最後は晴れ、子供たちは次に何の遊びに興じるのでしょうか。2016/12/17