内容説明
幅広い創作活動で活躍中の楠田枝里子と、人気の絵本作家として第一線で活躍する飯野和好による、“かぞえる”ことの本質を捉えた絵本。かぞえるひとのこころもたいせつだね。でないと…どんどんかずだけきょうそうすることになる。かずのおおいほうがかち?
著者等紹介
楠田枝里子[クスタエリコ]
三重県伊勢市生まれ。東京理科大学理学部を卒業後、日本テレビのアナウンサーを経て独立。テレビ番組の司会や、ノンフィクション、エッセイなど、幅広い執筆活動を続けている。また絵本の研究・創作活動にも力を注ぎ、多くの出版物を手がけた
飯野和好[イイノカズヨシ]
埼玉県秩父生まれ。長沢セツモード・セミナーで水彩、イラストレーションを学ぶ。「小さなスズナ姫」シリーズで第11回赤い鳥さし絵賞、『ねぎぼうずのあさたろう その1』(福音館書店1999)で第49回小学館児童出版文化賞。2015年『みずくみに』(小峰書店)で第20回日本絵本賞を受賞。本の制作以外にも、舞台人形デザイン(結城座)、絵本読み語り講演、ブルース・ハーモニカ奏者としてのライブ活動などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
9
数えることで、前に進む物事はあるけれど、数の多寡で物事全部が決まるわけじゃない。この世には、決して数えることのできない、それなのに大切なことがたくさんあるのだ。2016/10/06
ヒラP@ehon.gohon
7
数えることを深読みした絵本です。 数えられるもの、数えられないものがあって、数えきれないものもある。 そのなかで比べて良いものも悪いものもあるようです。 数を競うということを突き詰めると、勝ち負けになるのでしょうか? 競いあいが加熱しすぎて戦争になったら大変です。 いろんなことを考えさせられる絵本です。 途中で表れる工事の兄ちゃんが、手にした牛乳がテトラパックなのが懐かしかったです。 楠田枝里子さんの不思議な絵本でした。2015/09/09
チュンセ
7
相手に負けたくない!!そんな事から始まる絵本。数の数え方世界にはイロイロあって紹介されているのがいいねぇ2015/08/10
2時ママ
3
次女6歳 独り読み。2017/03/22
あ
3
3歳11カ月長男に。「ぼくは10までかぞえられるんだ」「ぼくなんか100までしってるぞ」「なんだい。そんなこといったってぼくにはおとうさんもおかあさんも いもうともいるんだぞ」「ぼくはおかあさんだけ。む」ぽかり。ばか!「まって!かずがおおければそれでいいのかな」3歳長男も段々人と比べたり、勝ち負けを気にするようになってきてる。現段階では「数」はまだ単に数えたいだけ。数を気にしたり比較したり価値を見失うようなことがあれば「たったひとりのぼく」であることは伝えたい。また成長後読みたい。2016/01/30
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- 和書
- かえってきたつりがね