内容説明
浅野内匠頭が吉良を斬りつけた本当の場所とは。吉良を悪人に仕立てた大石の情報戦略。吉良の屋敷替えと普請をめぐる謎。討入りの費用はどこから捻出したのか。赤穂浪士は本当に忠君の臣だったのか―。『四十七人の刺客』で新たな忠臣蔵像を打ち出した著者が語る、知っているようで知らない忠臣蔵。井上ひさし氏、丸谷才一氏との鼎談、南条範夫氏、森村誠一氏との対談も併せて収録。
目次
忠臣蔵の詩と真実(忠臣蔵夜咄;四十七人目の男はなぜ“逃亡”したのか?;映画「四十七人の刺客」;元禄忠臣蔵と「命の重み」)
忠臣蔵を語る(鼎談 いまなぜ忠臣蔵か;対談 忠臣蔵の新しい読みかた;対談 激しく生きてこそ)
四十七士銘々伝
著者等紹介
池宮彰一郎[イケミヤショウイチロウ]
大正12(1923)年、東京都生まれ。静岡県沼津市に育つ。旧満州で現地召集され、およそ3年間の軍隊生活を送る。昭和27(1952)年、映画の脚本家として独立。以後、大手映画会社6社すべてで脚本家として活躍。代表作『十三人の刺客』『大殺陣』で京都市民映画脚本賞を受賞。平成4(1992)年、小説家としてのデビュー作『四十七人の刺客』で新田次郎文学賞を受賞。平成11(1999)年には『島津奔る』で柴田錬三郎賞を受賞
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