内容説明
1661年3月。魔法使いとして断罪されたジョフレ・ド・ペイラック伯爵は、火刑台で処刑される。短い期間のうちに、アンジェリクはすべてのものを失ってしまった。夫と財産と家名と、そして子供までも。すべての人から見放されて、ただ一人、身を隠すことを強いられた「天使たちの候爵夫人」は、「奇跡の宮廷」に避難場所を求めたが、そこは闇の帝国だった。
著者等紹介
長島良三[ナガシマリョウゾウ]
フランス文学翻訳家。1936年東京市生まれ。明治大学文学部仏文学科卒業。早川書房編集部を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どら母 学校図書館を考える
3
記入漏れ2017/06/17
Noriko Satou
1
生きて!2013/04/04
A.Sakurai
1
有力貴族の妻から一転,犯罪集団のボスの情婦に堕ちてしまった前巻.急激な落とし坂だったわけだが,今巻はゆっくりと上り坂を昇っていく.しかも自分自身の才覚と女性の武器を使って.いわば出世物語なのでいつもの硬い文章ながらスラスラと話が進む.パリの飲食業やらサン・ジェルマン市の意味やらトリビアもすんなり飲み込めるようになってきた.2013/09/28
pooh
0
訳者によるあとがきに、この歴史大河小説シリーズの中でも圧巻中の圧巻と言ってもいい読みごたえのある1冊であると書いてあるが、その通りで、続きが気になって時間も忘れて読んだ。ただ残念なのはシリーズを通してたまに見られる誤字脱字。アンジェリクをアンジェリカとか…ハラハラしながら読んでいるのにガッカリしてしまうことがある。でも内容は相変わらず激しくとても面白かった。2014/04/21