内容説明
俳人として独自の境地を拓いた芥川賞作家の著者が「本居宣長」を読んで透徹した観照の冴えと、詩趣に富む名文で得意の人間観によって織りなす小説1篇を加えたユニークな随筆集!
目次
1 「本居宣長」を読む(松阪まで;鈴屋の鈴;へんな歌;枕山の桜;俗中の真;天地神明;野辺の萱;人情変易;心詞逆転;遠めがね;身ひとつ;入門の学 ほか)
2退屈な文芸(晴れて雀の;手柄なし;歳時記俳句;和田金太郎氏の場合;退屈な文芸;二つの句碑;笑ってる時代;隣りの先生;小林秀雄氏を悼む;子規と野球 ほか)
3短篇・坊津