内容説明
厳寒の北海道・百人浜。海辺の断崖絶壁にそびえ立つおばの館を訪れた涼子と5人のいとこ達は、2年前に館で亡くなったいとこのの千波を偲びつつ休暇を過ごそうとしていた。そんな中、突如発生した絵画の消失事件。これを契機に、“あかずの間”となっていた千波の私室を開放した後、思いがけない悲劇がはじまる。
著者等紹介
佐々木丸美[ササキマルミ]
1949.1.23‐2005.12.25。北海道当別町出身。北海道立当別高校卒。北海学園大学法学部中退。1975年、「二千万円テレビ懸賞小説」に佳作入選した『雪の断章』(講談社刊)でデビュー。詩的な美文と、ミステリー、ファンタジー、お伽噺、超常現象、仏教思想などさまざまな要素を絡めた独特の作風が特徴。物語同士に何らかの関連性を持たせ、奥行きがある独自の作品世界を築きあげた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。