出版社内容情報
古くから、それはきっと人類が誕生したころから、“愛”という概念、感情は存在している。抽象的で捉えられないその感情は、言葉なくして表せられない。
そうしたヒトの感情を、「AIという存在は理解できない」「人の仕事がAIに奪われているとは言いつつも、感情を伴う仕事は奪われることはない」と人々は言う。しかしそれは、真実だろうか――?
そこで本書では、さまざまなフィクションにおける「愛にまつわる言葉」を紹介。その言葉の意味や、性愛・友愛・家族愛・推しへの愛などの、人が持つ“愛”について、AIは理解できるのか、そもそも言葉を理解できるとは、愛を理解できるとはどういうことなのかなどを、言語哲学の視点から解説・検討する。
内容説明
人や時代によって形を変える多様な愛は、言葉にしなければ相手に伝わりません。しかしその言葉さえ、ある程度の情報がないと人にすら理解は難しいのです。言い換えれば、その愛や言葉の基礎情報と規則性さえ組み込んでしまえば、AIも理解できるかもしれない―そうした観点から、本書では映画やドラマ、小説、漫画などのフィクションによる「愛の言葉」を基に、さまざまな愛の形について言語哲学から読み解きます。
目次
第1章 人もAIも“愛”を理解できるか?(「愛」とは何か、説明できるか?;「言葉を理解する」とはどういうことか? ほか)
第2章 あのコの愛を理解できるか?(偉人による愛の言葉を理解できるか?;文豪による愛の言葉を理解できるか? ほか)
第3章 「セックス×愛」を理解できるか?(命題「男女の友情ある・ない問題」を理解できるか?;「セックスのない愛」を理解できるか? ほか)
第4章 「推し×愛」を理解できるか?(「好き」と「推し」を理解できるか?;「ガチ恋」を理解できるか? ほか)
第5章 「家族×愛」を理解できるか?(「ペットも家族」を理解できるか?;「本当に無条件に愛されているのは親のほう」を理解できるか? ほか)
著者等紹介
岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]
玉川大学名誉教授。1954年、福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科哲学・倫理学専攻修了。博士(文学)。九州大学助手、玉川大学文学部教授を経て、2019年より現職。西洋の近現代哲学を専門とするほか、哲学とテクノロジーの領域横断的な研究も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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