SB新書<br> AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか?―愛と人工知能を哲学する

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SB新書
AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか?―愛と人工知能を哲学する

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784815625832
  • NDC分類 158
  • Cコード C0210

出版社内容情報

古くから、それはきっと人類が誕生したころから、“愛”という概念、感情は存在している。抽象的で捉えられないその感情は、言葉なくして表せられない。
そうしたヒトの感情を、「AIという存在は理解できない」「人の仕事がAIに奪われているとは言いつつも、感情を伴う仕事は奪われることはない」と人々は言う。しかしそれは、真実だろうか――?
そこで本書では、さまざまなフィクションにおける「愛にまつわる言葉」を紹介。その言葉の意味や、性愛・友愛・家族愛・推しへの愛などの、人が持つ“愛”について、AIは理解できるのか、そもそも言葉を理解できるとは、愛を理解できるとはどういうことなのかなどを、言語哲学の視点から解説・検討する。

内容説明

人や時代によって形を変える多様な愛は、言葉にしなければ相手に伝わりません。しかしその言葉さえ、ある程度の情報がないと人にすら理解は難しいのです。言い換えれば、その愛や言葉の基礎情報と規則性さえ組み込んでしまえば、AIも理解できるかもしれない―そうした観点から、本書では映画やドラマ、小説、漫画などのフィクションによる「愛の言葉」を基に、さまざまな愛の形について言語哲学から読み解きます。

目次

第1章 人もAIも“愛”を理解できるか?(「愛」とは何か、説明できるか?;「言葉を理解する」とはどういうことか? ほか)
第2章 あのコの愛を理解できるか?(偉人による愛の言葉を理解できるか?;文豪による愛の言葉を理解できるか? ほか)
第3章 「セックス×愛」を理解できるか?(命題「男女の友情ある・ない問題」を理解できるか?;「セックスのない愛」を理解できるか? ほか)
第4章 「推し×愛」を理解できるか?(「好き」と「推し」を理解できるか?;「ガチ恋」を理解できるか? ほか)
第5章 「家族×愛」を理解できるか?(「ペットも家族」を理解できるか?;「本当に無条件に愛されているのは親のほう」を理解できるか? ほか)

著者等紹介

岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]
玉川大学名誉教授。1954年、福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科哲学・倫理学専攻修了。博士(文学)。九州大学助手、玉川大学文学部教授を経て、2019年より現職。西洋の近現代哲学を専門とするほか、哲学とテクノロジーの領域横断的な研究も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

34
言葉を理解できるとは、愛を理解できるとはどういうことなのか言語哲学の視点から解説・検討する一冊。AIという存在はヒトの感情を理解できないというのは本当なのか。言語哲学の観点から、愛を説明するのか、言葉を理解するとはどういうことか、偉人や文豪、名作による愛の言葉を理解できるのか、性愛の違いや男女の友情ある・ない問題、マイノリティの愛、推しへの愛、家族愛をAIは理解できるのかを考察していて、AIも様々な愛の形を学習できると思いますけど、微妙なニュアンスをしっかり認識できるのかと問われると…どうなんでしょうね。2024/08/27

マカロニ マカロン

16
個人の感想です:B。表題に惹かれてAudible。知っている人は漱石先生が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したと理解するが、AIはディープラーニングでそのことも知っている。だが、親が子どもに「自転車が来たよ」を「危ないよ」の意味で使うところまでの文脈がないと判らない。おそらくこれはその場にいないと人でも判らないこと。「萌え」と「推し」の違い、「ペットも家族」で夫が帰宅しても妻も子も出迎えてくれないが、トイプーだけが大喜びで玄関に迎えに来てくれる話は心当たりありすぎて、泣きそうになった!2025/03/23

hitomi

15
図書館の新刊コーナーで見かけて。映画やドラマ、小説、漫画などから「愛の言葉」を抜粋し、それをもとに言語哲学的に「愛」を論じる本。古典や名作だけでなく、最近の作品も多く取り上げられていて興味深かったです。恋愛に限らず、推しやペット、家族などに対する愛も論じられていて飽きずに読めます。愛の形は、どんどん多様化しているんだなと思いました。ただ、AIについての記載は取ってつけた感があったのが残念。タイトルと中身が合っておらず、タイトルに「AI」と入れたかっただけなのか…。面白かっただけにもったいない気がしました。2024/10/25

九曜紋

14
まず、掴みとして夏目漱石がILoveYouを「月が綺麗ですね」と訳したとされる事例を挙げ、AIはこれを理解出来るのか?という問いを立てる。「愛」と「言語」と「AI」の三元連立方程式を解こうとする壮大かつ野心的な試みである。性愛(エロース)から神の愛(アガペー)までの数種類にカテゴライズできた過去の「愛」は勿論、多様化かつ複雑化した現代の「愛」も図式化さえ出来れば、即ちアルゴリズム化さえ出来ればAIは理解可能だ、というのが著者の仮説。言語哲学の専門家としての知見は尊重したいが、正直なところ私は懐疑的である。2024/08/09

ごへいもち

12
漱石(ではないとかいう話だけれど)の名訳に惹かれて手に取った。パラパラと読んだけれど不案内な分野のためうっすらとしか理解できず2024/10/26

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