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五稜郭を落した男

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  • サイズ B6判/ページ数 456p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784835575919
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

幕末・新政府軍に凄い奴がいた!!神算鬼謀の将・山田顕義(市之允)を吉田松陰‐久坂玄瑞‐高杉晋作の巨脈の中で描く。

著者等紹介

秋山香乃[アキヤマカノ]
1968年、北九州市門司区に生まれる。中学時代は演劇部でシナリオやコントを書く。シェイクスピアと山崎正和に影響を受ける。その後、日本史に熱中、高校入学の頃より小説を書きはじめる。長崎の活水女子短大で司馬遼太郎を研究。卒業後、歴史サークルを主宰。会誌を発行。デビュー作『歳三 往きてまた』(2002年4月文芸社刊)が、新選組ファンのみならず時代小説ファンの熱い支持を得る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

90
面白かったです。山田市之允の目から見た函館戦争の物語。その戦いに絡むように引き継がれる松陰先生、久坂さん、高杉さんの想い。それが明治へと時代が変わる中で絡み合い、市之允が長州の人から、新たな時代に立つ人に変わっていくのが印象的です。五稜郭、函館戦争というと、土方さん絡みの視点では見ていたものの、新政府軍の立場で触れてはいなかったので新鮮でした。また、市之允の活躍や成長というより、彼の目から見た松陰先生、久坂さん、高杉さんの物語とも言えると思います。2017/10/17

巨峰

64
山田市之允こと山田顕義。松下村塾下の少年だった時代から、明治政府陸軍の総司令官として函館五稜郭を攻略するまでの日々を、綺羅星のごとき、叔父の山田亦介、吉田松陰、久坂玄瑞、高杉晋作、大村益次郎らの影響を受けて育った日々を描く。目新しさはないものの長州の維新英傑たちが期待を裏切られずに描かれている佳作だと思う。2018/10/08

Die-Go

55
図書館本。幕末の激動の時代を生きた長州藩の人物達を、山田市之允の目を通して秋山香乃が描く。松陰、久坂、高杉らとの交流を通し、想いを受け継いで成長していく市之允。その姿は目映いばかりであり、最後の箱館戦争での結末は彼の生きてきた証しともなる戦いだった。★★★★☆2017/12/05

のほほん@灯れ松明の火

26
私も『晋作 蒼き烈日』→この本、この山田市之允にたどり着きました。今まで全く知らずに、こんなすごい方だったとは思いもよりませんでした。高杉晋作に、いじられてる場面が好きでした。 大事な盟友達、敬愛する伯父を次々に失って、傷つきながらそれでも戦い続けた市之充が、読んでいて とても切なかったです。 高杉晋作の大好きだった花から、娘の名前が梅子。そして、その梅子が会津・松平容保の三男と結婚したというところで、しみじみジーンとしました。清々しい読後感でした。2011/05/30

コジターレ

16
すごく面白かった。山田市之允(顕義)が長州人から日本を背負う人材へと変わりゆく様子が、いきいきと描かれている。その成長の背景に、親族、松陰、久坂、高杉たちから受け継がれる思想や生き方が確かにあり、尊敬する人たちの存在をしっかりと内在化できていることがあると感じた。作品の中に、「憎むこと、赦すこと」というテーマも含まれているように感じ、そこも良かった。2017/01/07

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