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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
102
伊藤まさこさんが『雑食よみ』の中で紹介していた絵本。絵本ではありますが、これは中学高校の教科書レベルです。子供たちには少し手強いかもしれません。奈良の大仏が建立された時代背景、仏教の位置づけ、大仏の鋳造過程、完成後の変遷などが丁寧な図と絵、そして詳細な解説文で複合的に説明されています。以前読んだ『与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記』の時代背景や鋳造仕事などがこの絵本でビジュアルに把握できて、鮮明に理解できるようになりました。そして、仏教が権力者から庶民のものとなっていった社会背景についても考えさせられます。2021/05/22
ぶんこ
33
これは子供には難しすぎるのではないでしょうか。 それくらい内容豊富で、読み応えがありました。 著者は女性かと思ってましたら、男性、工学博士でもありました。 仏像の写真集と思い込んで、楽しみにしていたので、その点ではガッカリでしたが、文章もイラストも豊富で楽しめました。見た目よりも重量級の本でした。2014/06/27
たまきら
32
加古さんの徹底的な調査力と、かゆい所に手が届く感、絵に込められた膨大な情報量にただただ圧倒されました。娘さんはパラ見でしたが、いつか奈良に行く前にこれを読み返したらいいんじゃないのかな。2021/06/06
サラダボウル
19
軽い気持ちで本を開きましたが、圧巻でした。かこさとしさん、こんな絵本も出されていたのですね。驚愕。親しみやすい絵で魅了しつつ、緻密で科学的根拠に基づく図解や文章。本当に、わかりやすい。奈良の大仏の建立から、現代に続くまでの経緯の記録。なぜこの絵本を、恐らくは心血を注いで造られたのか。絵本を開いて見れば、その想いに打たれる。2021/05/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
奈良の東大寺には、世界最大のものが2つ。1つは東大寺金堂、世界最大の木造の建物です。もう1つは金堂の中の大仏、世界最大の金属でつくった仏像です。この本は大仏さまの秘密だけではなく、歴史的、社会的なことも分かりやすく書かれています。2018/10/05