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グラント船長の子供たち〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784835441122
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

スコットランドの貴族グレナヴァンは航海中に一通の文書を発見する。それは遭難し消息を絶っていた冒険家、グラント船長からのS.O.Sであった。文字の消えかけた文書。残されたわずかな情報だけを頼りに、グレナヴァンは美しい妻ヘレナ、船長の二人の子供であるメアリとロバート姉弟、地理学者ジャック・パガネル、そのほか頼もしく個性的な仲間と共に船長捜索の旅に出る。果たしてグラント船長は生きているのか?一行は無事に船長を見つけ出すことができるのか?『海底二万里』『十五少年漂流記』『八十日間世界一周』と並ぶヴェルヌの最高傑作、ついに復刊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

65
極寒の山脈越え、広大な平原での水不足、コンドルにグラント船長の息子ロバートがさらわれ他かと思えばアグワラという赤狼の群れに襲われる。さらに疲弊した彼らを大洪水、ワニの群れ、竜巻とヴェルヌは次々に主人公たち一行を窮地に追い込む。しかもなんとここまでが全3部のうちの第1部!あらゆることについて専門家並みに詳しい説明がなされている事に驚く。何しろ1868年の作品だ。今のように手軽に世界各国に行ける時代ではないことを考えると、なぜヴェルヌがこれほどまでの迫真性をもって描写する事が出来たのかと不思議で仕方がない。2016/08/30

旗本多忙

29
「グラント船長の子どもたち」→「海底二万里」→「神秘の島」連作ではないがこれらで3部作完結となる。知っていたらグラント船長...から読んでいたのに最後になってしまった(笑)大きな野望をもって航海に出たグラント船長が遭難し行方不明となる。スコットランドの貴族グレナヴァンは、サメの腹から1つのビンを発見する。ビンの中には1枚の紙切れが...それには数年前に遭難したグラント船長の所在が記されていたが...グレナヴァンは妻や船長の子供らと共に愛船ダンカンで捜索に出たのだ。2019/11/13

kagetrasama-aoi(葵・橘)

10
「海底二万里」に続いてこの「グラント船長~」を読むことに。怒涛のように襲いかかる試練をグレナヴァン卿をリーダーにして突き進む一行!卿に捧げる忠誠心も胸が熱くなるし、グラント船長の二人の子供(メァリとロバート)やレディ・グレナヴァンの描写も素敵!ヴェルヌには珍しくロマンスの香りも少々(≧▽≦)!世界地図を辿りながら、よくもまあ、あの時代にこれほどの知識で紀行文を描き出すことにも感動!グラント船長の行方は下巻へ持ち越し!エアトンが登場してやや不穏な気配が……!もう一気に下巻へ行くしかありません。(続く)→2018/09/27

志田健治

9
『海底二万里』を読んでから、もっとジュール・ヴェルヌの世界に触れたくて、この本を読みました。本当は『神秘の島』に直行しようかと思ったのですが、一つ遡って大正解!この本、めちゃくちゃ面白いです。このドキドキワクワク感たまりません。ミロードたちの義侠心に胸が熱くなります。何度も涙がちょちょぎれました!みんないいやつ!パガネルも少佐もかわいい!ミロード夫妻は天使のような人たちだし、ロバートもメァリも健気!タルカーヴは漢の中の漢!そしてエアトンなんだか怪しいぞ!ってやっぱり『ナディア』を彷彿とさせますね。下巻へ2017/04/02

紫音

3
同著者『神秘の島』から。愛すべきうっかり者のパガネル先生!笑 彼と少佐のやり取りが面白い。狼に囲まれるくだりはハラハラした。嵐の時の船長が格好良い!エアトンが出てきたあたりから物語に引き込まれました。2014/01/18

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