出版社内容情報
あの方こそ、私の「先生」でした──
国を捨て、武士道にも背を向けた──。新選組随一の「人斬り」の剣が護り抜こうとしたものとは!? 新たなる証言で語られる、吉村貫一郎のもうひとつの素顔……!!
孤高の作家ながやす巧が、浅田文学の最高峰に挑む大河時代劇
激動の第三章、ここに開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
16
「ところで池田君 君は義というものが何だか知っていますか?」「ええと……人の踏むべき正しい道…ですか」「うん そうですね そうです(略)少なくとも武士の踏むべき正しい道のことではない……人の踏むべき…人として歩まねばならぬ正しい道のことです だから 義を貫くのであれば たとえ武士道をたがえても 人の道を踏み誤ってはならない これからは僕も…大義とは人の道であると信じることにしましょう!」。吉村貫一郎の誠実な生き方を誠実な文章で綴った浅田次郎の小説、それをながやす巧は誠実な画でもって描き、応えている。2015/01/02
UMA
7
待望の連載再開、そして待望の最新刊!個人的に大好きな七三郎編、新米隊士目線での貫一郎の人となりや隊での日常、そして油小路の変直前の隊内外の不穏な空気がこれ以上ないくらい美しい絵で丁寧に描かれていて感動。斎藤さんの帰隊時の様子もだけど、原田・永倉の長身マッチョコンビに挟まれる七三郎の狼狽ぶりが可愛くてお気に入り。2014/12/11
就寝30分前
6
原作にひけを取らない劇画だと思います。吉村貫一郎の人柄もじーんと伝わるなー。原作を読んだ人もぜひ読むべし。2014/12/17
尿酸値高杉晋作
4
ようやく出た5巻!!(しかも出版元がまた変更)今度こそは定期的に読みたい。2015/01/13
杉浦印字
3
七三郎が嬉しそうに吉村の良さを語るのを見ていると何ともなしに泣きそうになる。噛んで含めるように諭す「先生」の姿が本当にああ、いい人だったのだなと思わせる。とても素敵な語り口だ。2015/01/12