出版社内容情報
超プレミア貸本時代の水木ワールド全12話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
263
水木しげるさんの貸本名作選「怪奇」は短い作品が全12話で大昔に書かれた物語でも時代を超えて読み継がれる普遍の面白さがありますね。今回は何とか上手くまとめて3つ紹介しますね。ドキュメンタリー怪談『サイボーグ』宇宙学の大家・中谷博士がノーベル賞を一ダース取る為に学生達に向けて機械と人間の中間の物、サイボーグになる者を募集する。健司は母と姉に話をし反対の声を強引に押し切って勝手に志願する。恋人にも話をし成功すれば結婚する事を約束してハハハハと笑う健司だったが日本アルプスの山中で1年間氷漬けにされると老人と化す。2021/09/23
かおりんご
28
漫画。鬼太郎以外の話ははじめて読みました。なんだか難しかったです。怖いというより、不思議な話でした。2014/07/10
タリホー
5
収録作の中でも「庭に住む妖怪」と「水晶球の世界」は後の鬼太郎シリーズの「白山坊」と「地獄流し」の原型作と思われる。社会風刺的な「太郎稲荷」「ろくでなし」「ハト」やSFホラーとでも言うべき「サイボーグ」(これは後に「ベーレンホイターの女」として改変される)、恐怖度高めの「猫又」「群衆の中に」等、強烈な印象を残す作品が多い。特に「猫又」は島に転がる無数の猫の首が前フリとして実に効果的。何気に「不死鳥を飼う男」が収録作の中では一番マイルドな内容だったと思う。2017/09/24
Mark.jr
2
「恐怖」のようなストレートな怪奇ものは少ないですが、収録された作品はどれも水木先生流の奇想が炸裂したものばかりです。特に「サイボーグ」は、ホラーとは一味違った怖さがあり、なかなか怖い。2019/07/15
うつぼ
1
ネズミ男の原型のような奴らが出てきてなかなか乙です。丁稚坊主がお稲荷様にとりつかれて金持ちへの道をかけのぼるのはいやにリアル。結局、トップを目指すのなら何かを犠牲にして血反吐を吐く努力をしなければならないのだ。。