出版社内容情報
今からずっと昔。近くて遠いどこかの国の王様は不死の薬の湧く水瓶を持っていた。その水瓶の正体とは…(『王様の器』) ほか、全13作を収録。松山花子の知られざる魅力たっぷりの珠玉の作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
珂音
10
中華風ファンタジー。 人間の強さとか弱さとか。 2012/11/27
ぐっち
8
ラブシーンは出てこないけど、こ・・・これBLですよね?人の本性は笑いたくなるような恐ろしいような。「穢国」と「鬼の首」が何か好きです。2012/09/15
tamanya7
2
オリエント風なファンタジー短編集。人の持つ愚かさ、弱さ、醜さ。その中で見出され、育まれる美しいもの、良心など、普遍的なものを、よその国の説話のような形で描いている。各話、最後に逆転するような描き方が面白い。この方はギャグ系のBLを見かけることが多いが、こういう作品をもっと描くといいのに、と思う。2012/08/04
おのせゆき
0
寓話のような構成で人の心の暗いところに焦点を当てた作品達。個人的には獣人の話と天国にいけなかった男、鬼の首が好きです。2013/02/19