ファンタジア

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622072096
  • NDC分類 704
  • Cコード C0070

出版社内容情報

後半では、子どもたちへのワークショップの写真もふんだんに盛り込み紹介している。

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ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)
1907年ミラノ生まれ。プロダクト・デザイナー、グラフィック・デザイナー、絵本作家、造形作家、映像作家、彫刻家、詩人、美術教育家。後期未来派に参加し、絵画や彫刻を制作。1933年に代表作《役に立たない機械》を発表。1942年に絵本『ナンセンスの機械』(原題『ムナーリの機械』)を刊行、この頃より子どもの創造力を育てるための絵本づくりを手がけ始める。1948年創立メンバーの一人として具体芸術運動(Movimento Arte Concreta)に参加。同年、児童のための新しい様式の絵本7種を発表。1954, 55, 79年に優れたデザイナーに与えられるコンパッソ・ドーロ賞を受賞。1956年よりプロダクト・ブランド、ダネーゼとのコラボレーション開始。1967年ハーヴァード大学でヴィジュアル・デザインの講座を担当。1974年国際アンデルセン賞受賞。1985年東京の「こどもの城」で「大ムナーリ展」開催。その他、パリ、ミラノ、エルサレムなど国内外を問わず個展を開催。1998年91歳で死去。著書に『芸術としてのデザイン』(ダヴィッド社)、絵本『木をかこう』『太陽をかこう』(至光社国際版絵本)『闇の夜に』(河出書房新社)など多数。


ムナーリ『デザインとヴィジュアル・コミュニケーション
     ――ハーヴァード大学講義録』(みすず書房より 8月刊行予定)

内容説明

デザイナー、芸術家、詩人、発明家、美術教育家…天衣無縫な創造活動を通し、驚きと気づきにあふれたモノたちを生み出しつづけたイタリアの異才、ブルーノ・ムナーリ。創造力ってなに?―この、誰もが知りたい謎かけのような問いに挑んだのが、われらが先生、マエストロ・ムナーリだ。茶目っ気たっぷりに目を輝かせ、引き出しから多種多彩な図版をつぎつぎ取り出しながら、鮮やかな切り口で、新しいものが生まれ出るまでのメカニズムを分析・解明してみせる。

目次

創造力ってなに?
不変の要素
思考は考え、想像力は視る
ファンタジア 発明 創造力 想像力
知っているものの関係
冷たい炎 煮えたぎる氷
七つ頭の竜
泥よけ付きのサル
ブルーのパン
コルクのハンマー〔ほか〕

著者等紹介

ムナーリ,ブルーノ[ムナーリ,ブルーノ][Munari,Bruno]
1907年ミラノに生まれる。プロダクト・デザイナー、グラフィック・デザイナー、絵本作家、造形作家、映像作家、彫刻家、詩人、美術教育家。後期未来派に参加し、絵画や彫刻を制作。1933年に代表作『役に立たない機械』を発表。1942年に絵本『ナンセンスの機械』(原題『ムナーリの機械』)を刊行。この頃より子どもの創造力を育てるための絵本づくりを手がけ始める。1948年創立メンバーの一人として具体芸術運動(Movimento Arte Concreta)に参加。同年、児童のための新しい様式の絵本7種を発表。1954、55、79年に優れたデザイナーに与えられるコンパッソ・ドーロ賞を受賞。1956年よりプロダクト・ブランド、ダネーゼとのコラボレーション開始。1967年ハーヴァード大学でヴィジュアル・デザインの講座を担当。1974年国際アンデルセン賞受賞。1985年東京の“こどもの城”で「大ムナーリ展」開催。その他、パリ、ミラノ、エルサレムなど国内外を問わず個展を開催。1998年91歳で死去

萱野有美[カヤノユウミ]
1975年千葉県に生まれる。東京外国語大学外国語学部欧米第二課程(イタリア語)卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かりさ

69
芸術家、発明家、教育家…様々な顔を持つ、ムナーリの創造力に関する理論書。そもそもファンタジアとはなんぞや?となるわけですね。漠然とした解釈だった単語は大きな創造力、想像力、発明と共に物事を柔軟に捉え、新たな知識を惜しみなく取り入れ、刺激を受けることで、誰もがクリエイティブになれると。凝り固まった先入観にとらわれることなく、常に進化しつづける可能性を持つこと。自分の中で蓄積された知識は与え広げ続けることも大切ですね。まだまだ新しい世界を見たい、糧にしたい、創造(想像)力を高めたいと大いなる希望を持ちました。2015/12/05

Y2K☮

32
あべこべ、反復、類似、ミスマッチ、交換、置き換え、融合。青いネコはどこにもいないし青いパンは食べたくない。その固定観念こそファンタジアが羽ばたく出発点。完成品を壊すのはそれだけが正解という先入観に囚われて要らぬラクをしないため。桜井章一の本に「読み終えたらさっさと捨てて下さい」と書いてあった事がようやく腑に落ちた。小倉ヒラクは「悩むことをやめたら、正解を手に入れたくなってしまう。すると、その正解で誰かのことを殴りたくなってしまう」と云っていた。それだけが正解じゃないという謙虚さ注意深さ。そのための知識だ。2020/06/08

犬こ

20
創造力、発明、発想に関する本。いろいろ置き換えてみよう。色彩、重量、素材、場所、機能、大きさ、動きの交換。あるものを逆転させ、素材や色彩を交換し、本来の場所でないところに置く、などというようにφ(..)ブルーノ・ムナーリという芸術家、発明家の存在は初めて知ったのですが、多々感銘を受けました。ひらめきを受けたい人にオススメの良著。2017/05/09

放蕩長男

14
イタリアのデザイナー、ブルーノ・ムナーリが論じる、"ファンタジア"の本です。ファンタジアとは何か。"これまでに存在しないものすべて。実現不可能でもいい"と、ムナーリは定義します。発明ではありません。発明は、実用的なものに限るからです。創造力ではありません。創造力は本質的で、再現性がなければならないからです。想像力でもありません。想像力は、視るものであって考えるものではないからです。これを読むと、ディズニーがいかにファンタジアで溢れているかわかります。因みにこれを読んでいる間、BGMは魔法使いの弟子でした。2016/10/03

Bartleby

11
写真で、いろいろなアイデアの卵を見ているだけで楽しい。想像力とは何かと便利で手垢のついた言葉だけど、ムナーリがその力を過大評価していないところがよかった。ファンタジアを視覚化する能力だと限定的に語っているところ。じっさいに創造行為をしている人、ものを作っている人の言葉は具体的で良い。2023/02/05

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