出版社内容情報
懐かしい味から、想像もつかない不思議な食べものまで。人気の絵本作家が選び抜いた「本のなかのおやつ」について綴る、読んだら食べたくなり、食べたら読みたくなるエッセイ。書き下ろし。
もとした いづみ[モトシタイヅミ]
内容説明
ずっと会っていなくても、ずっと憶えてる。トラのバターのホットケーキに、森で見つけた卵のカステラ。幸福な時間と匂いは、いつまでも本のなかにある。人気の絵本作家が綴る、書き下ろしエッセイ集。
目次
春(さもなくばフルーツサンドを;ひなあられ秘密の小部屋 ほか)
夏(心を満たすあんみつの奥深さ;レモンパイはメレンゲの彼方へ ほか)
秋(月餅に訊け;威勢よくせんべいをかじる ほか)
冬(紅白おしくら饅頭合戦;コロッケひとつ!すぐ食べます ほか)
著者等紹介
もとしたいづみ[モトシタイズミ]
作家。商品企画、雑誌や児童書の編集・ライターなどを経て、子ども向けの作品を書き始める。2005年『どうぶつゆうびん』(あべ弘士・絵)で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、2007年『ふってきました』(石井聖岳・絵)で日本絵本賞、2008年同作品で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。講談社出版文化賞絵本賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
162
素敵なタイトルとレモン色が綺麗な装丁に惹かれて図書館で衝動借り。季節のおやつのエピソードとそのおやつに纏わる絵本が紹介されている。「ああ、うるわしきショートケーキ」「昭和喫茶のピザパイを讃える」「カステラにしみじみ向き合う」…次から次へと魅力的なタイトルがあらわれて、楽しく美味しい読書時間となりました。文章も気さくで面白い。読みたい絵本もたくさん見つかって、手にとって大正解な一冊でした。2020/07/08
nico🐬波待ち中
91
絵本などの子供向けの本はおやつと切っても切れない関係にあるものが多い。文章もシンプルな上に具体的で想像しやすく、ましてや美味しそうなイラスト付だと、子供はもちろん読み聞かせる側の大人にもたまらない。またおやつを季節で分けてみると食材が季節感たっぷりで、ああ日本人で良かったな…としみじみ思う。時代が変わって形や素材がほんの少し変わっても、やっぱりおやつはその時代の人々に愛される”ささやかなお愉しみ”。子供の本に出てくるおやつに纏わるエッセイ。もとしたさんの子供の頃のエピソードが軽快で面白く、何度も笑った。2021/03/23
ねむねむあくび♪
70
図書館本。オフ会で読友さんのご紹介本。表紙が可愛いくて、そこから先ずワクワクする。もとしたさんって絵本の「すっぽんぽんのすけ」の作家さんだったのね~。この本はお菓子と絵本にまつわるエッセイだけど、サバサバとした口調がオッサンぽくて面白い。←誉めてるつもり(笑)世代は違えど、絵本好きな人には馴染みのある絵本も沢山登場して愉しい。手元にある読友さんにお借りした児童書が紹介されていてご縁を感じたり、羽田空港のマフィン専門店に共感したりと、共通項があるのも単純に嬉しく、読み終わりたくない愉しさでした(*^^*)2017/07/23
chichichi
70
例えばケーキ屋で、レモンと名のつくものがあると何を差し置いてもそれを選んでしまうレモン味好きです。その勢いで手にとったこちらの本。著者が思い出のあるおやつと児童書を絡めたとっても短い37のエッセイ。オシャレなおやつよりも昔懐かしい感じのものが多く、江戸っ子のようなオッサンのような人格が時折現れる面白さがあいまって楽しかった!年代はだいぶ上なのに、この方とても親近感がわきます。食べたいおやつ、読みたい児童書がいっぱい〜。2017/02/13
aoringo
69
四季折々のお菓子をそれぞれの雰囲気にあった絵本を取り上げてそのお菓子を紹介するという一冊。絵本も楽しそうだし、作者の暮らしぶりも知ることができて思っていた甘テロ本とは違うような気がしたけれど、どれも美味しそうだった。春のショートケーキ、夏のレモンゼリー、秋の焼き芋、冬のお餅。うーん、やっぱりどれも食べたい!たまにはお家でゆっくり絵本とお菓子を楽しむゆとりのある時間を過ごしたくなりますね。2019/04/03
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