出版社内容情報
時は今から3万年以上前、神に仕えし者・大ゼランドニから後継者に指名されたエイラ。夫ジョンダラー、娘ジョネイラと暮らしながら、修行に励む。世界4,500万人を魅了した壮大な物語。
著者等紹介
アウル,ジーン・M.[アウル,ジーンM.] [Auel,Jean M.]
1936年、シカゴ生まれ。18歳で結婚、25歳で五人の子の母となる。エレクトロニクスの会社に勤めるかたわら、ポートランド大学などで学び、40歳でMBA(経営学修士号)を取得する。この年に、先史時代の少女エイラを主人公とした物語の執筆を思い立ち、会社を退職して執筆活動に入る
白石朗[シライシロウ]
1959年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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文庫フリーク@灯れ松明の火
64
一族<三の洞>の近くに入り込んできたケーブ・ライオンの群れ。かつてベビーを育てた感傷など微塵も見せず、近隣の一族にとって危険な存在になると進言し、ジョンダラーや仲間と共に群れを撃退するエイラ。瀕死のライオンの予期せぬ攻撃を、身体を張って防いだのは愛犬ならぬ愛狼のウルフ。エイラとジョンダラーの娘ジョネイラがクズリに狙われた際も、守護狼として活躍。脇キャラとして異例の存在(笑)エイラをゼランドニとして育てるため、聖地巡礼の旅に出る大ゼランドニ一行。聖地は、現在のラスコー洞窟に代表される精緻な壁画の遺る洞窟。→2015/01/10
punyupunyu
14
ゼランドニの侍者となったエイラ。徐々に周囲に影響を与え始めます。まだまだ幼いジョネイラ、意外と狭量のジョンダラー。やっと形が整ってきた家族を大切に思うエイラだが、普通のつれあいになりたい気持ちと智への欲求が、その内、葛藤を生むのかな。家庭と仕事の両立はできるのでしょうか?2015/01/28
Book Lover Mr.Garakuta
13
読み応えはある。が、何故このような展開になるのか?今一度1巻から読まないと自分の心の整理がつかない。2019/05/06
nanako
8
長い旅を経てようやくたどり着いたつれあいの故郷。ここでやっと穏やかな生活を送れると思いきや聖職者としての才能を見込まれたエイラはその修行を始める(始めさせられる)。聖なる洞窟を巡礼していくうちに、エイラはその神秘的な職業に魅了されていく。空が白むまで夢中になって読んでしまった。とにかく狩りや料理や治療や心理描写が細かくて自分もその場にいるような感覚になります。エイラの出生は謎だけれど、今回そのヒントがあったように思います。いつもよそ者扱いされながらも人々をアッと言わせる魅力があるエイラ、読んでいて爽快です2017/04/27
007
8
★★★☆☆ シリーズ14作目で6年ぶりの新作。ネアンデルタールに育てられたクロマニオンの少女の壮大な物語です。エイラの旅はこのまま終わってしまうのか?伴侶と子を得て人生守りに入ってしまった感じがした。もうひと波乱を期待して中巻へ。2013/06/24