感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fonfon
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古書サイトで発見。著者は小児科医であり浄土真宗の僧侶。震災後姫路で息子をずっと診ていただいていた、命の恩人(当時はまだ得度されていなかった)。死の悲しみをのりこえる、のではなく、死んだひとと、どうつきあいを深めるのか。亡くなった人を隣のひとと同じ近さと生々しさでもって感じるとき、私たちの時間はよみがえる。人間は最後のひとりになるまで繋がり続けるものであり、死んだもののために生きる、生きる力とは生きながらえる力のことであり、最後に死ぬ力となる。「時間をよみがえらせる」ための念仏。宗教とは過去を救うもの2011/03/04
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