出版社内容情報
ティキ・プーは大きな画塾で下働きをしている少年です。けれど魂の奥底には、誰よりも芸術への思いが熱く燃えていました。画塾にかけられた300年前の画家ウイ・ウォニの最晩年の傑作に憧れ、ティキ・プーは人目を忍んで絵を描くようになります。するとある夜、彼の切実な願いが通じ、絵の中から老画家が現れます。絵を描きたいという思いに胸を焦がす貧しい少年と、はるか昔に世を去った偉大な画家との交流を美しく描いた1冊。
内容説明
絵を描きたいという思いに胸を焦がしている貧しい少年と、はるか昔に世を去った偉大な画家との、時を超えた不思議な交流を美しく描いた物語です。子どもたちに、そして「お話」を愛するすべての人びとに贈る、特別な一冊。
著者等紹介
ハウスマン,ローレンス[ハウスマン,ローレンス] [Housman,Laurence]
1865年、イギリスのウスターシャー州の町ブロムズグローブに生まれる。ロンドンのランベス美術学校やサウス・ケンジントン美術学校などで学び、挿絵画家としてデビュー。クリスティーナ・ロセッティ作の『ゴブリン・マーケット』(1893年)の挿絵で注目される。木口木版による細密な版画制作により目を患ってからは執筆活動に専念。詩人、小説家、劇作家として数々の作品を世に送り出した。ヴィクトリア時代の妖精文学の黄金期を支えたひとりとして、子どもに向けたファンタジー作品も多い。1959年逝去
松岡享子[マツオカキョウコ]
1935年、神戸に生まれる。神戸女学院大学英文科、慶應義塾大学図書館学科を卒業した後、渡米。ウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学を学び、ボルチモア市の公共図書館に勤めた。帰国後、大阪市立中央図書館小中学生室に勤務。その後、家庭文庫をひらき、児童文学の研究、翻訳、創作に従事。1974年、石井桃子氏らと財団法人東京子ども図書館を設立し、長年、同図書館の理事長を務めた。子どもたちにお話を語ることの大切さを説き、大人のためのお話会を実施したり、語り手養成のための「お話の講習会」を開講。図書館の活動を通して、お話の普及に尽力した。2021年、文化功労者に選出。2022年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
MI
藤月はな(灯れ松明の火)
chiaki
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく