出版社内容情報
熱帯地方に位置するオーストラリア北部。川の水と海の水が混ざり合う「汽水域」と呼ばれる一帯に暮らすイリエワニは、大きなものは重さが1トンもあり、全長6メートルを超える。体は鎧のように硬くて分厚い鱗で覆われている。気性は荒い。肉食で何にでも食らいつく。口には66本の歯が並び、何度でも生え変わる。世界最大のワニ、イリエワニ。巨大に成長した彼らに敵はいない。野生イリエワニの姿を描く初めての絵本。
著者等紹介
福田雄介[フクダユウスケ]
1980年、東京都生まれ。オーストラリアのダーウィン在住。野生動物学博士(オーストラリア国立大学)。日本で高校卒業後、ワニ研究の中心地であるオーストラリアに渡り、世界的権威の門を叩く。イリエワニとジョンストンワニの保護管理を専門とする研究員として、豪州ノーザンテリトリー政府に勤務。趣味も野生ワニの撮影で、週末は自ら船を操舵し巨大なワニを探す。野生動物としてのワニと人間社会の共存の実現がライフワーク
関俊一[セキシュンイチ]
1964年、神奈川県生まれ。画家。東京藝術大学大学院美術研究科修了。現在は三重大学教育学部教授。幼少の頃から自然や生き物への愛着があり、自ら捕獲し飼育した爬虫類はアオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシ、トカゲ、カナヘビ、クサガメ、イシガメなど。飼育を通じて生態を知り、観察することでプロポーションや構造を把握した。学生時代に古代魚やワニを描く。古典的な絵画技法をもとに独自の表現を試み、静物画や動物画を制作。全国の百貨店・画廊で個展を多数開催。葛西臨海水族園の展示ラベルやポスターのイラストを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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