出版社内容情報
そうたは、泳ぐのが怖くて、まだ海に入れません。ある日、おじいちゃんが、海で見つけた貝がらをくれました。とても大きな、もも色のまき貝です。ところが真夜中、貝の中から音がします。「ざざーん、しくしく、あいたいよー」おどろいていると、貝はとつぜん話しだし、これは、故郷の海のやどかりぼうやが、自分にあいたくて泣いている声なのだと、涙ながらに告げるのでした。そうたは、貝を海にかえそうと勇気をふるいます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
4
そうたがおじいちゃんにもらった大きなピンクの貝。部屋に置いておくと夜中にしくしくと声が聞こえる。ピンクの貝の語るところによれば、海で中のよかった小さなヤドカリの坊やが泣いている声が聞こえてくるのだという。泳げないそうたが貝の話に心を動かされ、夏休みになったらおじいちゃんの近くの海に帰してあげると約束する。貝とヤドカリの坊やの会いたい気持ちが切なく、そうたにも伝わったのでしょう。そして、このふたりのために動くことでそうたもまた勇気をもらったのです。2024/06/14
茶々吉(パーソナリティ千波留)
3
みのおエフエム 2024年8月7日放送の「図書館だより」で紹介するために読了。 泳ぎが苦手な小学生そうたのために、海の近くに住むおじいちゃんが持ってきてくれた綺麗な巻き貝。夜になると巻き貝から泣き声が聞こえる…。巻き貝と仲良しだったヤドカリ坊やが巻き貝と会いたくて泣いているのだ。次の夏休みに巻き貝を元の海に戻してあげようと約束するそうた。 巻き貝、やどかり坊やの再会と、苦手を克服するそうた、みんな可愛くて、ほのぼのするお話だった。2024/08/04
sugar
2
おじいちゃんが海にもぐってもも色の貝を見つけ、そうたに持ってきてくれました。優しいおじいちゃんに心が温まります。もも色の貝を海に戻すために怖かった海にも入れるようになりました😊誰かに喜んでもらえる事は嬉しいですね。2024/12/02
刹那
0
喋る貝2025/01/13
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- 和書
- 日本語の系統 岩波文庫