出版社内容情報
わたしは、松田コロン。小5。「私立探検家学園」っていう、探検家を育てる学校に入学した。とにかくふしぎなその学校になれかけた1学期の終わり、「実習」が行われた。遠足みたいなのかと思ってたら、待っていたのは、ほんとうの「探検」だった。そんな「実習」を無事終え、季節は巡り、告げられた2回目の「実習」。目的は、マンドラゴラをさがせ！ ミッションに挑むコロンたちに忍びよる暗い影。いよいよ快調シリーズ第2弾！
内容説明
わたしは、松田コロン。小学五年生。春から、「私立探検家学園」っていう、ふしぎな学校にかよってる。この学校、授業もどくとくなんだけど、なによりおどろいたのは「実習」ってやつだ。遠足なんかじゃない。わたしたちを待ち受けていたのは、ほんとうの「探検」だった。それから、季節はめぐり、三月もなかばをすぎたころ。やってきたんだ。二回目の「実習」が。タイムリミットは三十一時間。今回のミッションは…「マンドラゴラをさがせ！」
著者等紹介
斉藤倫［サイトウリン］
詩人。『どろぼうのどろぼん』（福音館書店）で、第４８回日本児童文学者協会新人賞、第６４回小学館児童出版文化賞を受賞
桑原太矩［クワバラタク］
１９８５年生まれ。漫画家。北海道札幌市出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。２０１０年『鷹の台フリークス』でアフタヌーン四季賞佳作、２０１１年『ミミクリ』で同賞準入選（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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seacalf
37
詩人斉藤倫さんが探検家の卵達の活躍を描くシリーズ。幼い頃に祖父から不思議な手解きを受けているので、とにかく勘働きが冴えている煎餅屋の娘コロンが主人公。強いリーダーシップを持つアリカ、マイペースながらいざという時は大胆な行動が出来る間宮流、霊感の持ち主フローラ等々とにかく個性的な子供達が多くて追いきれない。折角『空挺ドラゴンズ』の桑原太矩さんを起用しているのだから登場人物全員分のイラスト紹介があると尚良し。大人でも悩ましい決断に迫られながらピンチを切り抜ける彼らの探検ミッションに一喜一憂しながら楽しめた。2023/02/12
anne＠灯れ松明の火
13
新着棚で。シリーズ２。「私立探検家学園」という不思議な小学校に転校した松田コロン。不思議と言いながらも、もうすっかり馴染んでいる面々。やはり、みな凡人ではない。２回目の「実習」の目的は「マンドラゴラをさがせ！」 今回は、女性差別、魔女狩りについて、考えさせられる展開になっている。テーマは”探検”だけではない。大人が読んでも、ドキドキさせられる。2023/01/27
遠い日
8
シリーズ２。俄然おもしろくなってきた！２学期もまた実習が始まった。チームの面々、クラスメイトの個性もなじんできてよ見分けられるようになった。今回のミッションは31時間以内に「マンドラゴラ」を探すこと！時代は中世ヨーロッパに似た印象。魔女狩りに絡んでジェンダーの提起もある。宗教の裏側も見える。PESの秘密がちらちら。そして、キーパーソンと確信したジョン・ソードは何者か？アリカ、流、フローラ、女の子たちの度胸と気っ風のよさに胸がすく。2023/03/08
Midori Matsuoka
6
探検家になるための学校、通称PESに通う小学5年の少年少女。夏休みを過ごしたり、授業を受けたりと学校生活は普通っぽいが(大人目線で見るとなかなか興味深いカリキュラムですが)「実習」はファンタジー冒険もの顔負けの探検が繰り広げられる。 今回は31時間と時間も延び、人との交流もある。 宗教のことや政治のことなども見え隠れして、奥が深い。 物語の核に迫りつつある気もするけれど…続きが気になる！ 今回コロンは別々のチームになってしまったけど、流ちゃんのキャラが生きた活躍に笑ってしまった。 小学生に超オススメ！2023/03/04
ぱせり
5
やはりこの学園は謎がいっぱい。一番不思議なのが実習で「世界」の異質さにうろたえる。生徒たち自身、この体験はあり得ないと感じている。不思議以上に不気味と感じるのは、「わたしたちは、あるいみ、みんな、しんでもいい子たちなんだ」という、こういう言葉を生徒に言わせてしまうことだけれど。 2024/04/04
