出版社内容情報
分解された状態の日用品。それをミニチュアの作業員たちが、せっせと組み立てます。パーツの状態だと何か分からなかったけれど、完成するにつれて、それが何なのか分かってきます。完成した日用品は、ミニチュア世界の住人たちにどんなふうに使われるのでしょうか。「組み立て」と「見立て」で繰り広げられる、身近なものが別のものに見えてくる驚きと面白さにあふれた写真絵本です。海外でも大人気のミニチュア写真家・見立て作家 田中達也による初めての絵本。
内容説明
国内外で活躍するミニチュア写真家・見立て作家田中達也によるはじめての絵本。
著者等紹介
田中達也[タナカタツヤ]
ミニチュア写真家・見立て作家。1981年熊本生まれ。2011年、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」を開始。以後毎日作品をインターネット上で発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
264
見立てて、組み立てる。田中達也さんは、作品のタイトルも含めて、言葉の遊び方が巧みでうまいですね。実際に作品の作ってく過程を、この本で見れた気がします。人の表情もはっきり思い浮かべれます。ラストの組み立てはこう来たか。田中達也さんの発想を見習いたい。というより学びたいです。2022/06/21
馨
169
お気に入り様の感想を読んで読みたくなりました。日常の小物を使ってこんなに楽しそうな街を作るとは。こういう発想が思いつく人って頭が柔らかいんだろうな、好きです。写真もきれいでした。2022/07/03
とよぽん
106
36ページの写真絵本だが、もっと多くのページを読んだような気がする充実感。洗濯ばさみ、と思っていたら・・・。メガネだね、と思っていたら・・・。次々と奇想天外な楽しい展開が、これでもかと続く。田中達也さんの見立てに衝撃を覚えた。タイトルの「く」と「みたて」が違う色になっている意味がわかった。これは、学童保育の子どもたちに紹介せねば!2022/10/08
がらくたどん
85
ご感想に惹かれて。身近な小物がちっちゃな人たちの手であれよあれよと楽しい景色に組みあがっていくうちに、何だか自分もちっちゃくなって「ええ~、洗濯ばさみって巨大!」みたいな気分になる素敵な写真絵本。読み始め「おたすけこびと」みたいだと思ったのだが、あちらは読み手のサイズが変わらずに小人さん達の働きっぷりを喝采する面白さ。本書は、読んでいるうちに自分のサイズがグングン縮んでいく面白さ。と思ったら、奥付ね♪組み立てるのってなんて楽しいのだろう。最後に完成された遊園地を見て子どもと一緒に材料を考えるのも楽しみ。2022/10/15
mayu
79
いくつか写真集を見たし、SNSも見てる。それは、いわゆる完成されたもの。『くみたて』は、どうなるの?って言う途中を見せてくれます。なので、『MINIATURE LIFE』とかが好き過ぎると物足りないかなぁ。子どもは好きだろうな。2022/09/19